ベネッセハウスは1992年、美術館とホールが一体となった施設「ミュージアム」の開館から始まった。
経年とともに瀬戸内海国立公園の環境と溶け込むように構成された建築は
すべて安藤忠雄の設計によるものだ。
エントランスを入るとそこは安藤忠雄の世界。
壁、天井は安藤忠雄の真骨頂、コンクリートの打ち放し。
床、階段そして長椅子の木がよりその質感を出していて美しい空間を造り上げている。
それにしてもこの打ち放しは素晴らしい仕上がりだ。
施工は鹿島建設。
廊下を進んでいくと鉄板プレートでできた人のオブジェが迎えてくれる。
アートだ。
こちらがスミダマンがお世話になったベネッセハウスのパーク棟の部屋。
ご覧のように天井高は高く山小屋風で安藤建築には数少ない木を多用している。
客室のベランダからは緑の芝生に点在する屋外作品と瀬戸内海。
その向こうには四国の山並みと青い空が広がり、遠く高松市街も望めた。リゾートホテルそのものだ。
なお他に広がる空と海を見渡す「オーバル棟」と海に一番近い場所の「ビーチ棟」がある。
こちらは広い芝生の庭から撮ったパーク棟全景とベネッセハウスのスパとショップ棟。
パーク棟の中には後日紹介する杉本博司ギャラリー時の回廊、ラウンジ、パークホテルなどがある。
エントランスから長い廊下の打ち放しコンクリートの間に長いスリットがあいている。
この施設はかなりの高い技術がいると研修仲間の技術屋社長が言っていた。
これはどこまでも続く白い廊下空間を2人の女性が歩いている姿がアートに見えてしまったのでパチリ。
直島は人をアート感覚に変える力がある。
(簡単に反応し過ぎか?)
夕日が落ちてきた黄昏時、ホテル、海、山々は表情を変えてくる。
そしてすっかり日が落ちて夜の帳が下りるとさらにロマンティックな風情が漂い始めた。
コンクリート打ち放しの廊下もスリットから入ってくる光によってこちらも雰囲気を変えてくる。
打ち放しの良さがよく伝わってくる1枚だ。
黄昏の暗くなりかけた青い空にぼんやり月。
人のシルエットも絵になる。
残念なのは写真技術がないため、ボヤケてしまってその美しさが台無しになってしまったことだ。
まわりが暗くなってきた中でここハウスショップは明かりで煌々として浮き出ているようであった。
売られているスーベニアグッズもクオリティーが高く迷ってしまうほど。
思わず草間彌生作の「黄色い南瓜」のレプリカを衝動買いしてしまった。
参考に今回ベネッセハウスから発行されたクーポン1,000円券をアップしました。
さらに参考にベネッセハウスの平面図とその周辺の地図もなにかの参考になればとアップしてみました。