スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

金沢芸妓IN浅草

2018-06-15 06:17:22 | コラム

 

前回、アップしたように、金沢西RCが帯同してきた

金沢芸妓4名(ひがし茶屋街2名とにし茶屋街2名)が

米久本店で急ごしらえの狭い舞台で金沢伝統芸能を披露してくれた。

硝子障子越しの別室でスタンバイするお姉さん方。

本格的な日本髪と妖艶な着物姿がなんとも色っぽく、

日本人に生まれて良かったとつくづく思う。それにしても

この芸妓衣装一式を新幹線で持ってきたとは・・・そのプロ根性に敬服!

金沢の茶屋街の歴史は古く、正式にその町割りができたのは

文政3年(1820年)12代藩主前田斉広(なりなが)の頃と言われている。

この時代から金沢の歴史とともに芸を磨き、もてなしの心を

受け継いできたのが、金沢芸妓。東、西、主計町の三茶屋街には

現在も金沢芸妓が日々厳しい稽古を重ね、その伝統を継承している。

金沢芸妓は金沢の大きな魅力の1つになっている。

至芸の継承、人材育成のため昭和58年、金沢商工会議所が

中心となって、金沢伝統芸能振興協同組合を設立。

現在ひがし茶屋街には6つ、にし茶屋街には4つ、

主計町茶屋街にも4つお茶屋がある。

芸妓の芸事でまず覚えなければならないのは立ち方(踊り)。

次に鳴りもの(お囃子)、鳴りものには太鼓、鼓、おおかわ、笛がある。

これらを合わせて「一揃(ひとそろい)」という。これらを修めてから

覚えるのが「地方(じかた)」(三味線と歌)になる。

こちらはにし茶屋街の「はん家」に居る紗やか姉さん。

正に油に乗った芸妓さんといったオーラが出ていた。

芸の種類は「一調一舞」「素囃子」「お座敷太鼓」などがある。

和室を暗転してでの紗やか姉さんの竹笛。正に幽玄の世界。

藩政期からの伝統工芸や伝統芸能を受け継いで、

現在もその伝統が生活の中に息づいている街金沢。

その金沢が江戸の浅草で再現された贅沢な一時であった。

00000

金沢の粋な香りを読者にちょっとでも伝えたくて

DVDを撮ってみました。尚、金沢芸妓が勢ぞろいする年一回の

「金沢おどり」が今年第15回として9月21日~9月24日に

石川県立音楽堂、邦楽ホールで行われる。