スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

松島、仙台の旅

2013-12-25 08:18:15 | 旅 ~国内

宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)が、震災後2年8カ月

を経た慶長使節出帆400年周年の節目に11月3日

往年の姿が再現された。

支倉常長らが見たイタリア広場をイメージして作られた

サン・ファン・バウティスタパーク。野外ステージを中心に

放射線状に彩られたタイルと周囲の緑が美しく

調和している。

1613年(慶長18年)、仙台藩主伊達政宗の命を受け、

ヨーロッパへ渡った支倉常長ら慶長遣欧便節が太平洋

を往復した木造洋式帆船「サン・ファン・バウティスタ」

の復元船

日本三景の1つである景勝地・松島の景観上重要な建物

「五大堂」。伝承によれば807年、坂上田村麻呂が

奥州遠征の際に建立したと言われている。

現在の堂は慶長9年(1604年)、伊達政宗が瑞巌寺の

再興に先立って再建した東北地方最古の

桃山建築で国の重要文化財。

前日の夜から雪が降り、雪景色になった松島は

大変珍しく、絵葉書のように美しかった。

臨済宗妙心寺派青龍山 瑞巌寺の総門。

特別公開されている国宝の庫裡。禅宗寺院の台所。大屋根の上にさらに

煙出しが載っている。本来実用本位の建物に唐草や花肘木

の彫刻が施されたことに正宗公の自意識が窺える。

参道、渡り廊下には東京駅復元の屋根にも使われた

石巻市雄勝町産の雄勝石が使われている。

この石は石見にも用いられ、雄勝石見は伊達政宗にも献上

されたと言われている。

仮本堂(大書院)には御本尊、聖観世音菩薩、

政宗公の位牌が安置されている。

他にも伊達家歴代の位牌もある。

現在瑞巌寺は平成の大修理期間中。平成20年

11月から着工し、10年間かけて平成30年3月頃

竣工予定だそうだ。

総門に続く参道、雪が深々と降り、人気もなく

正に厳粛な気が流れていて、心が引き締まる

思いだ。それにしても参道右側にうっそうと生えて

いた杉林が、津波の塩害でかれてしまったのが残念だった。

松島から塩釜への島めぐり遊覧コース。

今回の津波で松島のいくつかの島が破壊されたが

逆に天然の防波堤に成って、松島は大きな被害が

出なかったとは皮肉なことだ。

遊覧船に群がるカモメと海猫。船内で

売っているカッパ海老せんを出すと、ちょっと恐いが

上手に取って食べる。鳥の群れはどこまでも

船を追いかけてきて、観光客を楽しませる名物だ。

アップで撮った海猫。

塩釜水産物仲卸市場。大きな倉庫みたいな建物に350余店が店を並べて

いる。毎朝、魚屋 寿司屋 旅館などが仕入れに

来る程、魚は新鮮で安い。

今の時期、牡蠣は勿論のこと、メバチマグロ

ナメタカレイなどが旬だとか。金華サバが

揚がってなかったのが残念だった。

仙台城跡。江戸城に次いで日本で二番目に広い仙台城

は約2万坪にもなった。仙台城の雅号は「青葉城」

地名の青葉山に由来する。

基本的には天守閣は無く、平城であった。

これは周囲が広瀬川、天然の渓谷に囲まれていたからだと言われている。

本凡の伊達政宗騎馬像付近からの仙台市内のパノラマ眺望。

東北地方最大都市仙台市は人口約107万人の

政令指定都市。「杜の都」「学都仙台」「楽都仙台」

とも呼ばれている。

この伊達政宗騎馬像は東京オリンピック開会日の

前日に復元除幕された。今や青葉城跡の

シンボルとなっている。

1902年西南の役、京城事変、日進戦争等で

東北各地の将兵が多く戦死し慰霊の為に

建てられた昭忠碑。天辺に乗っていた青銅製の

金鵄は3.11の地震で落下、今だに復元

されていない。

仙台藩祖伊達政宗公をはじめ、歴代の伊達藩主が

眠る壮麗な霊家(瑞鳳殿、感仙殿、善応殿、妙霊界廟、御子様御廟)

の観覧案内図。

伊達政宗公の霊廟への正面門「涅槃門」樹齢数百年

の青森檜葉を用いて、焼失前と同様の豪華な飾り

彫刻が施されている。

伊達政宗公は1567(永禄10)年、米沢城に

生まれた。東北南部を中心に諸勢力を平定し、世に

「独眼竜政宗」の異名を轟かせた。江戸時代になると、

伊達62万石の藩祖として、産業、経済、文化の振興を

はかった。瑞鳳殿は1630(寛永13)年、70才で生涯を

閉じた政宗公の遺命により、その翌年、ここ経ヶ峯に

造営された霊屋(墓所)だ。桃山様式の遺風を伝える

豪華絢爛な廟建築として1931(昭和6)年、国宝に

指定されたが、1945(昭和20)年の戦災で惜しくも

焼失した。現在の建物は1979(昭和54)年に再建

されたもの。2001(平成13)年には改修が行われ、

柱には彫刻獅子頭を、屋根には竜頭瓦を

復元し、創建当時の姿に蘇った。

雪が深々と降り、人気もない静寂な湟槃門

この雰囲気を感じるのは旅の醍醐味だ。

SENDAI 光のページェント。都心部の定禅寺通

のケヤキ並木に60万に上る数のLEDが一勢に

点灯する。昭和61年、杜の都から光の都へを

思いに始まった。このイルミネーションは高さ約30Mの巨大な

ヒマヤラ杉に点るシンボルツリー。この木だけが

ブルーの色で国内最大級のツリーだそうだ。

近くのビルの壁に「こころを ひとつに」の

イルミネーションを発見。東北の思いがここにも

込められていると感じた。

超惜しい!点灯の感動の瞬間を撮ろうと

雪が降るものすごい人ごみの中、じっとスタンバイ

していたが、シャッターを押すタイミングが遅れてしまい

決定的なシャッターチャンスを逃してしまった。

しかしその時の人のどよめきは入っているから

皆様、これで勘弁して下さい。それにしても

夢のようなメルヘンの世界だったナ―。

白く点々と写っているのは雪。雪の中の光のページェント

これ以上ない、シツエーションではありませんか!