シリーズ4は
国際基督教大学教養学部、毛利勝彦教授の「国際関係学」の講義を取り上げた。更に、国際関係学の題材に選んだのが国際NGOである。
そして、紛争・人権侵害・貧困・環境破壊など、現在の国際社会が直面する問題にどのように取り組みをしていけば良いのか?国際NGOが抱えた問題を取り上げながら、話合われた。
第1回 「NGO ミッションを議論する」
と言う事で紛争地や災害被災地での緊急人道支援で急成長を遂げた日本発祥の国際NGOピースウィンズ・ジャパンを題材にしたが、小生は見逃した。
ただ、人道と人権の違いは有事の際に政府が出来ない事をするのが人道支援で、日常の市民運動が人権活動である。
また、支援活動において国際社会では政府よりNGOの方が信頼性が高いが、日本では低い。
第2回 「NGO 生き残り策を考える」
と言う事で人権NGOアムネスティ・インターナショナル(許しの意味)を題材に取り上げた。アムネスティはノーベル平和賞を受賞して、世界中から評価されていたが、2001年大きな転機を迎えた。それは、新たな人員確保・資金源が集まり難くなった。
そこで、アムネスティは専門家を招いてブランド・イメージの再構築を図った。そして、五つのキャチコピーが生み出された。
- グローバルな影響力
- 世界の情報源
- 挫けない活動家
- 慈善より市民運動
- 正義への挑戦
そして、これらを縦軸にHOT(情熱)→COOL(調査・分析力)を、横軸に現会員(保守)→新人(革新)を取った十字のグラフに五つキャチコピーを置き、説明した。
それらは、政治的な提言を行うアドボカシーなのか?一般市民に知らせるキャンペーンにするかは、この時点では明確でないものとされた。
アムネスティは他のNGOと何処が違うか?
例えば、自由権・社会権・連帯権の何を重視するか、メソッド(手段)は何か、拠点や人員はどのくらいか、拠出金はどうするのか(企業・国・個人)
アムネスティが出した答えは何もせず、すべての人を目的に応じて組織化できる様にしただけ、やった事はロゴの色を黄に変えただけ
黄色の意味は市民に注意喚起を呼びかけ、いつでも不自由な世界から自由な世界に行ける事を意味するもの
そして、最後に人を迎える事は相手を変える事ではなく、過去に捕われている自分を捨てて相手を受け入れる事と築き、アムネスティは常に変革(ムーブメント)を起こす事を努力する事を決めた。
以上、重要な事だけ抜粋したよ。
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