”もしドラ”とは、もし高校野球の女子マネージャー がドラッカーの『マネジメント』を読んだらの略で、経済の父と呼ばれたピーター・ドラッカーが書いた『マネジメント』を分かり易く紹介したもの。
第6話「みなみは戦略と現状を考えた。」
シーン1
選手たちの守備練習の為、加地監督のノックシーンから始まる。みなみと花江がグランドに自分たちが作った”おにぎり”を持って来る。
花江がみなみに”ずいぶんと気合が入っているね”と尋ねると、みなみは加地監督が中邦大との練習試合後、野球部に次の様な課題を出した事を告げた。
課題
①前進守備の練習
②選球眼を養う事
③ピッチャは手元で鋭く曲がる変化球が投げれる事
更に、新入生の歓迎にはキャプテンの変りに二階君が行ってると答えた。
シーン2
監督は休憩を入れる様に合図すると、新見が”おにぎり”を食べて倒れる。”おにぎり”はカスケード味でみなみには料理の才能がない事が分かった。
そこへ、二階が戻って来て入部希望者が34名に成った事を報告し、練習が終わった後の部室で、マネジャーチームは監督から三週間で選手を客観的に評価する事を依頼された。
マネジャーチームは新入生の対応、トレーニングなど、様々な仕事が増え、どう処理すれば良いか悩む。
シーン3
夜、みなみは自分の部屋で『マネジメント』を読む。そこで、トップマネジメントを見付ける。
トップマネジメントとは、一人でなく、チームでするマネジメントである。
シーン4
野球部の部室で、マネジャーたちが『トップマネジメント』について考えた。二階が花江に『トップマネジメント』とは、「一人じゃこなせない仕事を分担してチームでそれじれの仕事をマネジメントして行く事。」と解説する。
文乃がトップマネジメントの定義を読み上げる。「トップマネジメントのメンバーは担当の分野において最終的な決定権を持たなければならない。それゆえ、自らの担当以外の分野において意志決定や互いに攻撃し合っては行けない。トップマネジメントはチームである。」
そして、次の様に決まった。
①二階；野球部と他の部との交渉。及びアイデアを出す。
②文乃；監督と一緒に練習内容や作戦を考える。
③花江；顔の広さや度胸の良さから相手チームの情報収集。
④みなみ；選手を客観的に評価できるから人事担当。
シーン5
二階が入部希望者を連れて来た為、選手たちはその数に圧倒されて不安を覚えた。そして、みなみは二階に甲子園（18人）や都大会（20人）でベンチ入り出来る人数を聞いた。
やがて、入部希望者がキャッチボールをしている所に陸上部のキャプテンが来て、うちは入部希望者が三人で大会に出れるかどうか微妙である事をみなみに告げた。
シーン6
夜、みなみは『マネジメント』の本を読み、市場において目指す所は”最大でなく、最適である。”と言う文章を見付ける。
そして、みなみは選手の言った”やり辛く成る。””レギュラーに残れるかな”と言った事や、二階が”最後の三年生でベンチ入り出来ない事は寂しい”と言った事を思い出す。
シーン7
部室でみなみは二階に”野球部の最適化”を相談し、みなみの面接が始められた。みなみは希望者全員に次の事を尋ねた。
【質問内容】
①あなたは野球部にどのような貢献が出来ますか？
②練習を見てどう思ったか？
③志望動機は何ですか？
シーン8
みなみは面接を終えて野球部の目的・目標・手段に沿う12名を選び、残りの22名は二階に他の部活に入れるように頼んだ。
≪野球部≫
目的；感動を与える事
目標；甲子園に行く事
手段；ノーバント、ノーボール作戦
二階は、みなみに”『独占的な供給者の業績は強い競争相手がいる場合よりも衰える。』だろ。また、「組織の本質は社会貢献である」から外れるからなぁ”と言って引き受けた。
シーン9
みなみは夕紀の病室に行き、地方予選が始まると忙しくなるから、お見舞い面談を週3人から1人に減らす様に頼んだ。夕紀は寂しげにうなずいた。
シーン10
グランドで練習風景を見ていると”武蔵高””王実高”のデータを調べて来た花江が現れた。更に吹奏楽部とチャーリーダの練習が加わった。そして、みなみは二階から人の役に立った事を感謝された。
シーン11
夜、自分の部屋でみなみはレギュラーメンバーを考えた。
マネジメント⇒「チームリーダーのやる気はチーム全体に影響を与える。新資産を絶対視して始めてまともな組織と言える。それは、まず人事を決める上で決定的に現れる。」
『新資産はマネジメントに必要不可欠である。』
シーン12
監督からレギュラーメンバーが発表される。変更が有ったのはキャプテンが星出から二階に変った事。朽木が補欠でピッチランナー起用された。
二階が泣いてシーンは終わった。
以上
