1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

カルテットという名の青春、今日放送があります

2012年01月03日 | Weblog
昨年、放送された この番組
とても感銘を受けました。

3年半もの長期に渡ってのドキュメンタリー。
4人それぞれの環境と内面、そしてカルテットとしての変化が、本当に興味深いです。

そのときは、うっかり録画予約を忘れていて、気付いたのが放送開始1時間後くらいでした。
最初から見たかったなと思いつつ、再生しないまま、ひと月半が経ったころ。
パッソ ア パッソ マンドリンカルテットの本番後の打ち上げで、メンバーがこの番組を見た話をしてくれたんです。
これは、半分しか録画がなくても見なくては、と思いました。
話の流れは聞いていたので、後半だけでもかなり見ごたえがありました。

その後、メンバーが録画したDVDをカルテット全員で回覧。
やはり、最初から見るとより一層感情移入できてよかったです。

本当にハイレベルな4人の奏者のカルテットなんですが、だからといって自分とは別世界で参考にならない、ということはないです。
海外と日本の音楽教育(音楽で重要としていること)の違い、四人四様のスタンス、そしてぶつかり合い。
たった4人であっても、目的に向かって足並みが揃うわけではない。
目的そのものも、自分が経験を重ねていく上で変わってきてしまう。

という(?)番組でした。
自分に置き換えて考えれば、カルテット以外の活動がとても大切だという考えを裏付けされた気がします。
カルテットだからといって、いつも4人だけで練習していればいいというわけではない。
それぞれが他の場面で経験を積んで、カルテットに生かす。
そういうことが大事ですね。

ドキュメンタリーでは、ビオラの人が1人先に留学。
留学先から帰ってきて四重奏を弾くと、とても窮屈でやり難いと感じ、活動休止を申し出る。

これはとても難しいことです。
大人数のグループと違って、四重奏で自分が抜けたいと思うとき。
カルテットは解散になるか、別のメンバーを入れるか。
別のメンバーが入るなら、カルテットとしては別物になってしまうので、解散ということですね。
かといって、不本意な活動を続けるのもつらい。

このカルテットでは、そのときは一時活動休止にして、他の3人も留学します。
そこでやっとビオラの人が言っていたことが理解できる。
ひさしぶりに再会し、また四重奏を弾くシーンがとてもいいです。
そこでのレッスンが本当に。


美しく弾こうとするのではなく、音楽を差し出すだけ


この境地に至るまでにはまだまだ果てしなく遠い道のりですが、それでもそう思うと思わないではやはり違うと思います。


そんな番組です。ぜひご覧くださいませ。


あーやっぱり留学しないとな、

と私が言ったら、その年で何を今さら、と夫。

何歳だからだめだとか、そういう考えがだめなんだ。
年齢で可能性を閉ざすのは、日本人の特徴では。
だからといって、今から私が留学することはないと思いますが(といいつつ、人生何が起きるかわからないと思う。講習会なら行けるし)、どうせこの程度、と思ったらそれ以上成長できない。

今年は何ごともチャレンジ精神でやっていきます。
コメント (2)
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