放送大学のスクールカウンセリングの話を聴いた。
不登校の話で、学校になじみにくい子供たちがいる。1970年頃は登校拒否は学校恐怖症、神経症と思われていた。1980年代は校内暴力やいじめで多数の子供が不登校になり、心の問題ではなくなった。さなぎモデルといって、からにこもって脱皮の準備をしていると思われた。居場所を造り、別室登校や保健室登校といわれた。21世紀は新しい不登校になり、非行との境目がなくなってきた。家庭で学習ができず発達障害も起きている。教室に居場所がなくなり、進路が見えてこない。ドロップアウトしていく。学校に来る意味がない。家も居場所にならない。
昼過ぎに登校したり、放課後に登校する。公園や、街角でたむろする。非行と変わらない。ショッピングセンターでたむろして万引きする。学校からこぼれ落ちて浮遊している男子が多い。女の子は派手になったり、ギャルになる。行き場なくただよう。出会い系サイトで性非行に走る。リストカットや自傷行為をする。
90年代の中高生は心の傷を歌ったJPOPの音楽を聴く。家庭が離婚状態で子供が混乱する。貧困、母子家庭、母の不安が反映する。30~40歳の親がメンタルな問題を持つ。中年うつになっている。家庭内暴力もある。居場所がない。生きること、仕事する意味がない。
発達障害のおとなしい子も学習にのれない。学校に行かない。人とのかかわりがうまくいかない。勉強する意味がないという。