MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

2015年のNHK大河ドラマの主人公は吉田松陰の妹。明治維新のリーダーが育った萩市を見る。

2014-10-05 17:07:08 | Weblog
 来年2015年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公は吉田松陰の妹の文だという。明治維新のリーダーとなった志士たちを教えた吉田松陰ゆかりの地である萩市のガイドを見た。山口県萩市は江戸時代の末期には長州藩の町だった。洋学を学び、兵学に詳しい吉田松陰が松下村塾で国粋主義や欧米に追いつこうと教えた塾生が明治維新の主役になり、富国強兵の西欧化と帝国主義路線を進め、朝鮮や中国に侵攻し、1945年に太平洋戦争に負けるまで大日本帝国を形成していった。塾は2年間で90名余が学んだ。そのなかには久坂玄瑞、前原一誠、伊東博文、山形有朋、品川弥二郎など維新のリーダーになった人物がいた。日本中から将来リーダーになる少年を集めたわけではなく、近所の少年が集まった塾だった。人材は指導者が育てるもののようだ。吉田松陰は22歳の時に脱藩して東北を視察しに行った、25歳で米国に密航しようとしてとらえられた。29歳で老中暗殺事件にかかわり1859年に処刑された。松陰は人生の志をたてることを教えた。松陰の志は3000年続いたという日本という国の独立を西欧から守ることだった。このために東北や米国を視察しようとしたのだった。松陰が生まれ育った萩にはそう考えさせる何かがあるのだろう。松下村塾は8畳の教室がある和風の小さな建物だ。松陰はスパルタ式のエリート教育で育てられた。松陰は他の生徒が走り回って遊んでいるのに一人読書をしていたという。松陰神社は松陰が使っていた硯と書簡を御神体にしている。明治維新のリーダーになり、総理大臣になった伊藤博文などの家も見ることができる城下町だ。小さな8畳間から大日本帝国が築かれていったようだ。