MA社会研究所情報

宇宙、世界、日本の歴史や未来。日常生活、社会情報を、しぐれ猫がお伝えします。

東京の地盤。縄文時代は埼玉まで海。一万年前に富士山などの噴火で関東ローム層ができた。

2011-06-02 16:53:03 | Weblog
東京の地理の本を読んだ。東京の海岸線の進退を見ると大きく変動している。旧石器時代の一万三千年前には東京湾は陸地で大きな谷があリ、古東京川が太平洋に流れ込んでいた。氷河期で海水面は低下し、日本列島は大陸と陸続きだった。日本海は湖だった。氷河期が終わると海水面が上昇し、日本列島は大陸と離れて島になった。六千年前の縄文海進といわれる時期には関東東部の奥の埼玉県まで海水がきた。二千年前の弥生時代には海は後退した。農耕社会が発達して貧富の差ができた。王や豪族が支配する時代になった。4世紀には関東でも関西のような古墳文化が始まった。
地層を見ると、一万年前までの洪積世の末期に、日本は旧石器文化の時代になり、関東地方は富士山、箱根山、浅間山などが噴火して、大量の火山灰が降り注いで蓄積し、関東ローム層ができた。鉄分が多く赤褐色になるので赤土と呼ばれた。東京は西側が関東ローム層の台地で、隅田川の川口あたりが海だった低地になっている。江戸時代は江戸城から麻布あたりまで大名屋敷が連なり武士の町になり、下町の隅田川のそばは職人や商人の町になった。明治時代には、麻布の大名屋敷は外国の大使館になり、神田あたりは学校が集まり、学生街になった。文京区や新宿区が山の手といわれ、下町と違う文化人が住んだという。