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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

山梨 ほったらかし温泉

2014年06月28日 | 温泉
ずいぶん前、箱根で偶然出会った温泉好きな人に「どこかいい温泉は知りませんか?」と尋ねたことがありました。その時の答えが、ほったらかし温泉でした。だから、ずっと行きたいと思っていた温泉ではありました。そこへ行きたいと妻が言い出したのは今年の正月過ぎだったのですが、忙しい日が続き都合がつかず、ようやく出かけることができました。車で行った方が便利なところです。途中雨に降られながら中央自動車道を東に向かい走りました。放ったらかし温泉は夜明け前にオープンしてくれるサービスがあり、湯船に浸かりながら日の出を拝むことができるので有名です。しかし、そのために夜中移動するのも大変なので朝出発して午前中までに湯上がりする計画にしました。ネーミングからして開放的な温泉を想像します。その通り。丘の上にある露天風呂から甲府盆地が見下すことができる他、天気が良ければ富士山も見えます。そう。天気が良ければ。今日は雨がぽつりぽつりと降る空模様だったので景色はちょっと残念でした。掘っ建て小屋がいくつも並んでいて、どこが温泉なのかわからないほど殺風景な温泉施設です。入泉料は800円。方向が違う「あっちの湯」と「こっちの湯」は眺めが違います。どちらも男女風呂がありますが別料金です。新しくできた「あっちの湯」は人気があるようです。最初なので「こっちの湯」に入ることにしました。ガスが立ち籠める幻想的な風景と言えば聞こえはいいですが、雲で遠くまで見通すことができません。でも、しばらく誰も入ってこなかったので貸切状態でした。内湯もありますが、特筆すべきことはありません。露天は、あつ湯とぬる湯に分かれ、ぬる湯でゆっくりすることができました。下段に岩風呂も用意されていて、まさしく山の原野の中で温泉に入っている気がします。いいです!温泉の境から先はそのまま山の斜面なんですよ。お湯はアルカリ性単純泉。無色透明無味無臭。加温してあります。ですからお湯は特徴がありません。雲の隙間から見える甲府市街を眺めなていたら、頭の中がぼよよーんとなっていきます。天気が良いと気持ちも腫れそうです。日の出も夜空も富士山もあったらいいでしょうねえ。開放感は抜群の温泉でした。手作りという休憩所は広くて良いと思います。何だか全体的にキャンプ場みたいな施設が多い気がしました。「あっちの湯」も入ってみたくなります。



ほったらかし温泉 公式サイト
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御殿場 LaLaGOTENBA

2014年03月26日 | 温泉
以前から気になっていたホテルがあります。御殿場I.Cから国道138号を箱根に向かい、乙女峠の手前に近代美術館を思われるコンクリート打ちっぱなしの建築物。LaLa御殿場ホテル&リゾートです。何の説明もないと何の建物か分からないくらいぶっ飛んだデザインです。某企業の保養地として、日本が景気の良い時に建てられたとその某企業の重役から聞いていました。泊まりたかったら予約をしてくれるとまで言われていましたが、一般の客でも予約は可能になったようです。そして、なんと日帰りで入浴もできるのです!温泉ファンの僕としては放っておけるはずがないです。電話で確認をとって早速立ち寄りました。入泉料は900円です。とにかくエントランスの羨望で腰を抜かします。(って大袈裟かな。でも実際目で見てください。)吹き抜けのロビーはガラス張りで小高い立地を利用して御殿場市街が見下ろせます。あいにくの雨で景色は見通すことはできませんでしたが、豪華なインテリアに囲まれると一気にリッチな気分になり高揚します。さすが、バブルの賜物。更衣室兼パウダールーム(男子もこう言うのか?)だってハイセンスです。なぜか更衣室もガラス張りです。覗かれる心配はありませんが、日当たり良すぎる更衣室なんてそうそうないかも。景色を眺めながらマッサージ椅子も利用できます。もちろん無料。内風呂はいたって清潔でそれほど広くなく簡素なものでした。露天も小振りでこちらもシンプル。でも眺めは最高ではないでしょうか。雨雲で富士山も御殿場市街もよく見えませんが、それこそ富士山がはっきり見えたら絶景間違いなし。ホテルの雰囲気からしてゴージャスな時間が過ごせそうです。湯は無色透明無臭の単純泉なので、特徴らしい特徴がなくお湯を楽しみにしているとちょっと残念かもしれません。箱根七湯とは一線を引く温泉と考えた方が良いです。さらり湯でも肌に優しいと思えば楽しめます。浴後その日は肌がしっとりしていたのは確かですけど。お客が少ないことと、広々とした館内のおかげで、静謐な空間を作り出している贅沢なホテルでした。これならゆっくり湯汲みができます。モダンな佇まいではありますが、疲れを癒すとはこういう贅沢が必要なんだと感じました。



LaLa GOTENBA ホテル&リゾート 公式サイト

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白山 松任海浜温泉

2014年03月17日 | 温泉
北陸道を米原方面から車で走ると小松の手前から金沢にかけて海を眺めながら運転することができます。今日は雨が降っていませんでしたが日本海側特有のどんよりとした雲が広がり、暖かい空気と共にあいまいな水平線が伸びていました。仕事が終わって引き返すコースをとらずに、東海北陸自動車道に抜けるコースを選びました。徳光PA下りは目の前がビーチになっています。駐車してそのまま海へ歩いて入れます。夏は海水浴もできます。一度は降りてみたかったので寄ってみました。夕日に照らされた季節外れのビーチは、何とも言えないのですが綺麗でした。そして、道路の反対側上りの横には松任海浜温泉という温泉があり、そこへも歩いて行けます。行ってみました。建物は、温泉らしくない鉄筋コンクリートと巨大ガラスを多用した剛健さを感じる造りです。別名「松任CCZ」。館内放送ではこの施設をそう呼んでいました。しーしーぜっとって何だ?コースタル・コミュニティ・ゾーンの略だそうです。それでもよく分かりませんが・・・。入泉料440円のチケットを自販機で購入して中に入りました。海が見えるのではと期待していましたが、なにせ反対側ですからよく見えませんでした。露天の隙間からちらっとです。広い内湯にはバブルジェットが装備されていて、洗い場も開放的。サウナと露天風呂がありました。お湯は鉄分ミネラルがあるのか黄褐色の塩味があるナトリウム塩化物泉。循環、加温、加水、消毒のフルセットではありますが、露天では、かけ流しのオーバーフローのような気がします。黄褐色も露天のほうが濃い色をしていました。保温効果は絶大ですぐにぽかぽかしてきます。ぬめりが無く、美肌向きではないと思われます。高速道路のパーキングで温泉に入れる便利さは評価が高いですね。入泉料も安い。お湯も温泉らしい個性を持っています。残念なのは露天はあるけど眺めが良くないことです。しかも高速道の真横なので、高速を走るトラックや乗用車の音が休むことなく響きます。世の中上手くいかないものですねえ。せっかく露天に良い湯があるけど、外に出ると車の音がうるさい。大広間やレストランなどやたらスペースが広いので、きっと温泉施設のために設計されたわけじゃないだろうなあと勝手に思いました。旅行者ではなく近所の人の憩いの場になってるのではいでしょうか。



住所 石川県白山市徳光町2665-1
電話 076-274-5520
場所
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箱根町 箱根湯寮

2014年01月17日 | 温泉
寒い寒い冬です。身体が冷えてしまうと温めたくなりますねえ。寒い日に温泉なんていいですね。そう。温泉。箱根がいいな。今だったら観光客も少ないだろうし。そう思ったら、新しい日帰り専用温泉施設を見つけました。森の温泉。森のめし。箱根湯寮と言います。場所も利便性がよく箱根湯本駅から無料送迎バスが出ていてわずか3分です。バスは待つことがないくらい往来しているので安心でした。どんな様子かよく分からないまま来てしまいました。箱根湯本から近いので湯本の温泉かと思ったら、七湯の塔ノ沢温泉でした。源泉はアルカリ性単純温泉で無色透明。癖のないシンプルな温泉です。純日本昔風の内装を施した広い温泉で落ち着きがあります。小学生以下の子供は、専用の貸切湯の利用になるので、基本的に大浴場は大人しか入れません。入泉料は1300円。箱根料金です。内湯と露天がありますが、何といっても露天は素晴らしいです。天山と肩を並べると思います。見晴湯は気に入りました。崖に突き出す様に浴槽が設置されているので、目の前に林がある感じです。ヒヨドリ、シジュウカラなどの野鳥がすぐ近くに現れました。空間作りが上手いなあと思いますね。サウナもあります。一時間に一回、ロウリュウサウナのサービスがあるので、これも何だかか知らずに参加してみました。サウナ室に入ると係員が説明をしてくれます。何を?まず、アロマ水(今回はオレンジ水)を桶から柄杓で汲み上げて焼け石に掛けます。するとアロマを含んだ水蒸気がサウナ室に充満します。これだけでも結構熱い熱風が漂うので効きます。係員が大きなウチワで室内を仰ぐと更に強烈に裸の皮膚に蒸気が突き刺さります。一人一人個別に5回仰いでくれます。これで1セット。同じことを繰り返し2セットのサービスです。係員の説明通りに2セット目が非常に熱いです。1セット目の倍くらい。覚悟がないと部屋から飛び出したくなります。(大袈裟じゃないからね。)少し昨晩のお酒が残っていたのでスッキリしました。食事は館内で、ざる蕎麦と金目鯛の炭火焼おにぎりにしました。この焼きおにぎり美味しい。仮眠をとれる休憩室等充実しているのでくつろぐには最高の温泉でした。館内は静かで良いのですが、その分、人の会話がよく聞こえます。若い人は若い人で男も女もぺちゃくちゃよく喋るし、年配は年配で声が大きい人がいるし、深刻な話を延々と続ける中年のオバさんがいたりして・・・こればっかりはどうしようもないですね。



箱根湯寮 公式サイト
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浜松 浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯

2013年12月09日 | 温泉
寒くなってきました。身体を温めなくては生きてられません。などと大袈裟なことを言うのは、温泉に入りたいがための言い訳です。浜松へ出かけることになったので浜名湖北部にある温泉地舘山寺に立ち寄りました。辺りは、休み明けの平日とあって人はまばらにしか目にしませんでした。浜名湖って観光地としてはいい所なんですけどね。今一つ盛り上がっていないように思います。絶対空いているだろうと期待したのですが、初めに訪れた温泉は、掃除中で2時間待ちなのであきらめました。二軒目は、またも掃除中で露天風呂は使用できないとのこと。せっかく浜名湖の見晴らしの良い温泉なのにそれじゃ意味が無いから止めにしました。とほほ。最後に選んだのは「華咲の湯」でした。入泉料は1260円。日帰り専用の温泉なのか?入り口がちょっと入り辛かったのでそう思いました。とにかく広い敷地に建てたようで中に入っても迷路のようです。うろうろと歩き廻ってばかりいました。ホテルウエルシーズン浜名湖と館内でつながっていることから、元々は一つの施設で温泉部分を日帰りで使用できるように受付と入り口を付けたのではないでしょうか。よく分からないまま入館したのですが、一つ一つ間隔が広いことや使っている建材もしっかりしていることからバブル時代の設計なのかなとも感じます。温泉は3つのゾーンに分けられています。石景の湯と桧香の湯が月単位で男女入れ換えでダイダラボッチの湯は男女常設です。今月は、桧香の湯が男風呂でした。デザインがいいですね。内湯はややぬるい湯で、一番くつろげるのではないでしょうか。お客がいても気にならない大らかさがあります。露天は歩いて庭に出るようなアプローチになっていて、濾過する前の源泉に近い湯(黄金の湯)と濾過して加水昇温された湯(白金の湯)が楽しめます。ゴージャスです。お湯は、ナトリウム・カルシウム塩化物温泉でオーソドックスではありますが、濃厚で良い湯でした。ダイダラボッチの湯は、仕掛け湯のオンパレードというべきか、サウナが二種類、ジェットバス、高濃度炭酸泉などがあります。ジェットバスで肩甲骨をマッサージし、炭酸泉でじっとして満喫させてもらいました。もう一度、桧香の湯へ戻り静かに湯汲みをしてみると身体が温まりリラックスできます。時間がもっと欲しいですね。この温泉は長時間滞在した方が楽しめると思いました。浴衣とタオルも貸してくれるので、日帰りでも宿泊した気分になれます。テーマパークみたいに壁で囲まれているので景色は望めませんが、雰囲気はデラックスで気分が良いですし、お湯も意外に良いのでこの入泉料だったら安いです。

浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯 公式サイト
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熱海 旅館 立花

2013年11月26日 | 温泉
秋深し。風が冷たくなってきました。木枯らしをコートでさえぎって歩くのも当たり前のことになってきました。今日はそれでも割と暖かい日ですけどね。天気も良くて清々しい気がするくらいです。移動の途中に熱海に立ち寄りました。JR東海道線と新幹線の駅があり、駅前が温泉街という立地はそうそうあるものではありません。最近、訪れる度に感じるのは熱海は日に日に活気が出ているのではないかということです。温泉だけでなく住居目的のマンションも増えて、観光客向けの商業施設だけでなく生活支援を対象とした商業施設も充実してきたようです。時間の都合で昼過ぎに到着したので早速日帰りの温泉に入ってきました。平日のこの時間帯は空いていることが多いので狙い目なんです。そう思って目当ての温泉宿に向かうと僕の先を行って入館するお客を発見してしまったので、急遽別の温泉に入ることにしました。できれば行ったことのない場所がいいなあ。とか。海が見えたらいいなあ。とか。そう思って選んだのは旅館立花です。海が近かったことと、露天風呂があるのでちょっと期待していました。入泉料は1000円。熱海では安い方です。玄関に入ると親切に案内を受けて、バスタイルとハンドタオルの貸し出しを手にします。サービス良いです。今の時間は誰もいませんから露天も内湯も入ってくださいということでしたので、最初に露天に入ってみました。ビルの屋上に造られたお風呂は誰もいなくて貸切でした。予想通り。熱海港の近くではありますが、建物の邪魔などで開いた景観ではありませんでした。だけど、所々に海が見えました。今日は本当にいい天気で海が眺められただけでも嬉しかったですね。弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム塩化物温泉で無色透明。風にさらされているためにやや温めでした。誰もいないとくつろげます。つい長湯をしてしまいます。目隠しの植樹が黄に色付いていて秋の匂いを嗅ぎながら、葉が風に吹かれているのをぼんやり見ていました。場所を変えて内湯も入ってみました。熱海の湯は熱いのでわざわざ低温にした浴槽が用意されていたりして、もてなし上手な旅館ではないでしょうか。もちろん熱くて塩辛い熱海の湯そのものを使用した浴槽もあります。熱海の湯は温泉らしい湯ですね。行き当たりばったりで訪れたわけですが来て良かったです。風呂上がりに熱海港の海を見に行ってみました。ヨットやクルーザーが増えた気がします。ちょうど黄昏時。いい感じ。ヨットハーバー熱海ってイメージ持っている人少ないでしょ。



旅館 立花 公式サイト
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三島 湯郷 三島温泉

2013年11月12日 | 温泉
三島温泉ってどこにあるの?と思ったら三島カントリークラブの駐車場の一画にありました。なぜここにあるのかよくわかりませんが、クラブハウスとは別邸ですし、ゴルファーらしい人の利用者もいません。駐車場の混み具合から、ゴルフ場には人が押し掛けているようなのでプレイをした後の風呂は多分別にあるのでしょう。三島市郊外にある高台の上に建つ鉄筋コンクリート打ちっ放しの外観は、どこか贅沢な造りに見えます。中に入ると案外空いていました。今日は、急に寒くなり風が冷たかったです。寒気が入り真冬並の気温になったみたいです。まだ紅葉を楽しんでいないのにねえ。湯郷三島温泉は幾分標高が高いのでひんやりしていました。入泉料は700円。広い内湯と露天があります。食事ができてマッサージがあって休憩所も広かったです。お客が少ないので人気がないのかなあ。100%天然温泉ではありますが、消毒、加熱、循環をしているのでワイルドさはありません。アルカリ性単純温泉ということもあって温泉らしさを感じるのは湯触りくらいですが、それほど個性はありません。清潔感があって肌がすべすべになっていいなと思えば満足できるでしょう。ここの温泉で一番なのは眺めでしょうね。週替わりで「富士の湯」と「駿河の湯」が男女入れ替わります。富士山と駿河湾という山と海の眺めが良いのです。本日は男湯が「駿河の湯」でした。午後の富士山は雲に囲まれて中々拝めるものではありません。案の定姿は見えません。男湯の露天からは駿河湾がよく見えました。駿河湾の海岸線が弧となって左側には伊豆半島、右側には箱根山麓まで雄大な景色が望めます。これは最高の眺めです。ちょうど西日が反射して駿河湾に大きな閃光の塊を映し出し、眩しくて目を覆うほどでした。肌寒くなったところで温泉で身体を温め、夕日の駿河湾を一望する。温泉の醍醐味の一つです。静かでした。一人でぼおぉとすると脳みそが溶けていきそうです。いつものようにマッサージ椅子で筋肉をほぐし、休憩室で冷たい物を飲んで帰りました。駿河湾の眺めは本当に綺麗だったので写真に撮りたかったのですが、あいにく撮影はできませんでした。あきらめながらハンドルを握る帰り道、露天の眺めと変わらない開けた場所を見つけました。ちょうど日暮れです。思わず車を停めて素早く海に沈む前の太陽をつかまえました。間に合った!



湯郷三島温泉 公式サイト
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加賀 山代温泉 古総湯

2013年10月21日 | 温泉
北陸というと温泉をすぐ思い出します。何度も行ったっけかなあ。というか連れて行かれた気がします。加賀には温泉郷がたくさんあります。通過してしまうのももったいないので日帰り温泉に入ってきました。ここは旅館が多いので宿泊中心ですが、日帰り施設もあるようです。いつからかここ北陸には総湯と呼ばれる温泉があります。共同温泉という意味のようです。山代温泉にも総湯がありますが、古総湯もあります。何だこれ?と最初は思いましたが前にテレビで見た気がします。最近、改築されて街のシンボルになっているとか。古総湯とは何か?興味をそそられます。温泉街の自動車が走る道路のロータリーの中に建っていました。木造建築のその施設はどこか道後温泉を連想します。実際に明治時代に建てられたものを復元したようです。何度も立て替えられ最近まではRC工法の建造物でここにあった温泉施設でした。入泉料は500円。自動販売機でチケットを買うのですが、受付のオバさんはわざわざ扉を開けて出て来て、「カランもシャワーもありませんけどいいですか?浸かるだけでもいいですか?」と念を押して風呂場まで案内してくれました。他に客は誰もいなくて暇だったのでしょう。やけに親切でした。真新しい木材が清潔感の良さを感じるし、確かに古風な通路でした。案内された浴場はタイルが張り巡らされ、壁のステンドグラスから漏れる外光が何とも言えない安らぎを与えてくれます。浴槽は一つだけ。洗い場はなく、脱衣場も同じ浴場の中にある棚を使うだけのシンプルな温泉です。道後温泉もこんな感じですが、諏訪の片倉館のようなレトロ感もあります。使われたタイルは何と九谷焼だとか。少し熱かったので板で浴槽を掻き回して冷まして入りました。源泉かけ流しの湯は無色透明のさらり湯でした。匂いはあまりありません。一人で貸切状態だったのでちょっと嬉しくて浴槽内で動き回っていたら、さっきの受付のオバさんがいきなり入って来て、「熱くありませんか?湯もみしましょうか?」と声をかけてきました。ノックもないのでびっくりしました。思わす裸を隠すような仕草をしてしまいましたが、裸くらいいくらでも見せてやる度胸はあります。ただ心の準備がなかっただけです。「熱かったので自分でやりました。大丈夫です。結構です。」と丁寧に断りました。古総湯は浸かるだけだから人気がないのかな。受付もすることがなくて大変だあ。湯上がりは二階でくつろげます。通り風が部屋に入ってくるので涼しくて気持ち良かったです。山代温泉の風景が変わりました。

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東京 戸越 戸越銀座温泉

2013年10月10日 | 温泉
東京都内でも温泉はあります。温泉・・・。温泉じゃなくてそれ銭湯だろう。まあ、そんなところです。銭湯は日本人の心の故郷。人情豊な下町の住民の憩いの場であり、心を通わす社交場と化す言わばパブリック・サロンなのです。東京都内にどれだけ銭湯があるのかわかりませんが、中には温泉を導入しているところもあります。戸越にある戸越銀座温泉は、リニューアルされて生まれ変わった銭湯です。僕はデザイナーズ銭湯と呼びたいです。その証拠はここへ来ればわかると思います。元々は「中の湯」という銭湯だったのが、一度は休業した後に天然温泉を堀って再開し、現代建築と昔懐かしい銭湯文化の融合を図ったデザインが素晴らしいのです。シンプルで機能的であるし、座る場所がいたるところに確保されていて狭い空間を上手に生かしています。それに何といっても壁画が良いです。銭湯ペンキ絵師の中嶋盛夫氏作画の富士山が素晴らしいのです。スペースの半分は師の絵ではなく、現代美術作家の絵が描いてあり、まさしくレトロモダンな銭湯なんです。僕はそんなことつゆ知らず、新幹線で帰る前にさっと一風呂浴びようと思って来たせいで感動が大きかったです。天然温泉は、東京湾沿岸ではポピュラーな黒褐色のあの湯です。見た目真っ黒で掌ですくうと赤く見えるあの温泉でした。成分は、ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉で鉄分が少し含まれています。肌には優しいので、湯上がりはさっぱりして江戸っ子気質によく似合う温泉ですね。入泉料は銭湯統一価格の450円ですから、気軽に温泉が楽しめるとあって、15時のオープンから大人気でお客はいっぱいでした。和気あいあいとしていて、老人の比率が高いけど、皆さん互いに話しかけ合って友達同士のようです。オープンと同時に入り、入場券を買って受付に渡すとタオルを渡されました。450円の入泉料にタオルのサービスは行き過ぎではないかと思っていたら、帰り際にポスターを見つけて、本日10月10日が銭湯の日だと知りました。その記念に今日は「ラベンダー湯祭り」を開催していたのです!タオルは、東京都浴場組合からのプレゼントでした。「はあ?」そう言えば階段を上がった半露天の湯船には薬草らしき包が浮かべてあっていい匂いがしていました。ラベンダーの香りだったんだ。・・・気が付かなかった。とにかくお勧めの銭湯です。戸越銀座商店街の一角にあるのも何とも言えず情緒があります。銭湯万歳!

戸越銀座温泉 公式サイト
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駒ヶ根 露天こぶしの湯

2013年09月22日 | 温泉
秋の三連休は行楽日和となりました。先週は台風で全国規模で多大な被害が出て、旅行やイベントを中止した人も多いのでしょう。後半の三連休は人の移動が激しいみたいです。たいていは家でひっそりしているのですが、予定を延び延びにしていた計画があり、今日は妻と車で駒ヶ根にやって来ました。当然、中央道は渋滞していました。駒ヶ根は何度も足を運んでいるところです。夏は涼しくて気持ちいいです。近くにそびえる木曽駒ヶ岳は中央アルプスの最高峰であり、千畳敷カールへ続くロープウエイは子供の頃学校のキャンプで乗ったことがあります。駒ヶ根高原の早太郎温泉郷は駒ヶ根I.C.から近いので便利なところです。お昼ご飯を食べる前に一風呂浴びてきました。信州駒ヶ根高原・家族旅行村の中にある「こぶしの湯」です。こぶし?握りこぶしじゃない。春には真っ白なコブシの花が咲くそうです。しかし、駒ヶ根は秋の色です。ここへ来る途中に蕎麦の畑がいっぱいあって小さな白い花が咲き乱れていました。蕎麦の収穫はもうすぐ。新蕎麦の季節はすごそこに・・・。温泉の話題でしたね。入泉料は600円。露天と書いてありますが、内湯もあるし、洗い場も広いです。小さいですがサウナもちゃんとありました。露天は何といっても眺めでしょうね。南アルプスが展望できます。中央アルプスじゃないの?と思われるかも知れませんが、駒ヶ根は中央アルプスの中なので、並列している南アルプスがよく見えるのです。仙丈ヶ岳、北岳、間の岳など3000Mを超える峰の輪郭が空を割いています。薄曇りで山肌の様子が分からなかったのが残念でした。満月の光りに照らし出され、雪を被った山肌が鈍く反射する南アルプスの雄大な景色が綺麗なんですけどねえ。お湯はとてもプレーンな性質です。アルカリ性単純温泉に循環濾過、加水、加熱、消毒といったフルコースの衛生管理のために個性がありません。まるで飲料用の天然水に浸かっている感じがします。ここを経営する会社は名鉄の傘下なので、保守的な対策をとっているんじゃないかと勘ぐります。安心して入浴ができることを目指していることは張り紙からも察します。美人の湯というだあって、肌ははいいようです。薬臭くないのでこれはこれでいいのかな。ライトボディの白ワインってとこでしょうか。



中央アルプス観光株式会社 公式サイト
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