箱根の温泉は箱根山、芦ノ湖周辺に点在し数多くあります。小田原から箱根湯本まで移動し、山を登り切ると一番奥にあるのが仙石原です。遠い気もする仙石原ですが、御殿場方面から車で乙女峠を越えたらすぐです。お盆も過ぎて夏休み気分が抜け出した頃なので箱根も人が少なくなっただろうと思い、仙石原の温泉に入ってきました。猛暑もちょっと和らいだかなと思える曇り空でした。おくど茶寮利休庵は、目立たない温泉宿です。日帰り温泉を歓迎するところではありませんが、13時から15時の2時間だけ、予約を入れたら60分入浴ができます。専用の貸切風呂なら40分間利用できます。電話で予約すればよかったのですが、ハンドルを握るとそのまま現地に早く到着してしまったので、玄関に赴き直接仲居さんに申し込み予約をとりました。小さな旅館ですけど京都の町屋のような趣があり、暗い照明も合わせて静謐な佇まいでした。時間になって再度訪問しても他に客足がある感じはなく、60分の内風呂を指定してみたけど、誰も他に利用する客はなかったので貸切でした。やったあ。読みは的中。一人でのんびり湯汲みが楽しめます。この温泉が良さそうだと思うコツはあまりなく直感で選んでみて正解でした。内風呂と聞いていたので広くて窓もないとばかり想像していたら、狭くて半露天の浴槽があるので貸切専用の間違いではなかと思うほどでした。外の湯船は冷たい水でしたので入ることができませんでした。普段どうやって使っているんだろうと思ったけど、手前の温泉で十分だと考えて気にしないでおくことにしました。やや熱めだったので水を足して温度を下げて浸かりました。箱根七湯と言うだけあって箱根の湯は多彩です。仙石原には白い濁り湯があります。利休庵の温泉成分は、酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物温泉。塩化物(ナトリウム)の影響から塩気のある湯であると気付きます。そして硫黄臭。一番気になるのではないでしょうか。火山性温泉の特色が濃い湯です。うーん。さすが箱根仙石原。ヘビー級の湯触りでした。ぬめり感がなく、さらりとしていますが何か強烈な個性を感じます。それで成分表をよく見直してみたら、ペーハー(水素イオン指数)が2ではありませんか!強い酸性です。硫酸の値が多いからかな。これなら皮膚に効能がありそうです。暑い中、熱いお風呂に入っても汗を拭えばさっぱりしますよ。

おくど茶寮 利休庵 公式サイト

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