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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

箱根町 おくど茶寮 利休庵

2013年08月21日 | 温泉
箱根の温泉は箱根山、芦ノ湖周辺に点在し数多くあります。小田原から箱根湯本まで移動し、山を登り切ると一番奥にあるのが仙石原です。遠い気もする仙石原ですが、御殿場方面から車で乙女峠を越えたらすぐです。お盆も過ぎて夏休み気分が抜け出した頃なので箱根も人が少なくなっただろうと思い、仙石原の温泉に入ってきました。猛暑もちょっと和らいだかなと思える曇り空でした。おくど茶寮利休庵は、目立たない温泉宿です。日帰り温泉を歓迎するところではありませんが、13時から15時の2時間だけ、予約を入れたら60分入浴ができます。専用の貸切風呂なら40分間利用できます。電話で予約すればよかったのですが、ハンドルを握るとそのまま現地に早く到着してしまったので、玄関に赴き直接仲居さんに申し込み予約をとりました。小さな旅館ですけど京都の町屋のような趣があり、暗い照明も合わせて静謐な佇まいでした。時間になって再度訪問しても他に客足がある感じはなく、60分の内風呂を指定してみたけど、誰も他に利用する客はなかったので貸切でした。やったあ。読みは的中。一人でのんびり湯汲みが楽しめます。この温泉が良さそうだと思うコツはあまりなく直感で選んでみて正解でした。内風呂と聞いていたので広くて窓もないとばかり想像していたら、狭くて半露天の浴槽があるので貸切専用の間違いではなかと思うほどでした。外の湯船は冷たい水でしたので入ることができませんでした。普段どうやって使っているんだろうと思ったけど、手前の温泉で十分だと考えて気にしないでおくことにしました。やや熱めだったので水を足して温度を下げて浸かりました。箱根七湯と言うだけあって箱根の湯は多彩です。仙石原には白い濁り湯があります。利休庵の温泉成分は、酸性ーカルシウムー硫酸塩・塩化物温泉。塩化物(ナトリウム)の影響から塩気のある湯であると気付きます。そして硫黄臭。一番気になるのではないでしょうか。火山性温泉の特色が濃い湯です。うーん。さすが箱根仙石原。ヘビー級の湯触りでした。ぬめり感がなく、さらりとしていますが何か強烈な個性を感じます。それで成分表をよく見直してみたら、ペーハー(水素イオン指数)が2ではありませんか!強い酸性です。硫酸の値が多いからかな。これなら皮膚に効能がありそうです。暑い中、熱いお風呂に入っても汗を拭えばさっぱりしますよ。



おくど茶寮 利休庵 公式サイト
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海津 南濃温泉 水晶の湯 ~長良川サイダーで喉を潤す

2013年08月04日 | 温泉
二人の娘はそれぞれ用事があり、朝から家を出かけました。最近、このように休日になると子供の顔を見なくなりました。といって妻の顔をじっくり見られて嬉しいという気持ちにもなれませんが。午前中は歯医者の予約があるので散歩しながら歯の検診を受けて午後の移動で妻と日帰りの温泉に行きました。娘達は夜には帰って来るのでその間の暇つぶしです。夏休みの日曜日に、山にしろ海にしろ高速道路を使ってドライブすると、渋滞につかまって大変なことになるだろうとか、先日訪れたアクアイグニスは午前中だったから空いていたけど、午後は混むだろうとか、悪い想像ばかりしてしまいます。そこで思い付くのが海津市にある「水晶の湯」です。夕方なら大丈夫だろうと車を走らせました。昨年の正月に何気に立ち寄って、意外に好印象だった記憶があります。養老山脈の中腹にある見晴らしの良い温泉で、天気が良いと濃尾平野一面を眺めることができるので、タイプとしては絶景温泉の一つだと思います。施設までは直接車で行くことはできず、一旦麓の駐車場に停めてそこからシャトルバスで温泉施設まで無料で運んでくれます。時間も短いし、12分おきに出るので利便性に問題はありません。着くと入れないほどではありませんが、結構賑わっていました。前回は真冬でしたが今回は真夏の訪問となり、季節が違う条件で比べることになりました。夏でもいい感じです。まず、景色のことです。前回は日暮れ時の濃尾平野を望んだわけですが、夏雲の青い空もどうしていい眺めです。足下の揖斐川沿いの曲がりくねった川岸の緑も通り過ぎるトンボの姿もセミの声も夏を感じます。ここの湯は塩辛いので有名です。源泉はやや温度が低いため加温していますが、成分は濃いのでどっぷり浸かるとすぐ保温効果が出ます。それに肌に良いみたいでしっとり感が出ます。内風呂にはバブルがあり、サウナ室、歩行浴などクアハウス的な装備を重視しているかと思えば、露天は檜や陶器の風呂桶を用意してリラックス効果を高めるように考えられています。もう少し広いといいなあと思ったり、休憩ルームも落ち着いた演出が欲しいと不満がでるものの、入泉料500円で文句言っちゃいけないかな。風呂上がりに「長良川サイダー」で乾いた喉を潤しました。炭酸は弱め、甘さも控えめで優しいサイダーです。長良川水系から搾取した水を使用しているとか。岐阜は長良川がブランドですからこんな商品までお目見えしました。美味い!

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下諏訪町 矢木温泉

2013年08月02日 | 温泉
上諏訪で昨晩、花火を楽しんだだけでなく、ホテルの温泉にも入って少し涼しげな夏を満喫していましたが、今日は朝から一駅となりの下諏訪へ移動し共同浴場にも行ってきました。諏訪と言えば諏訪大社と温泉が観光の目玉です。諏訪大社は4カ所に点在し、それぞれ参拝したいと思っています。あと二つ残っているので本当は春宮参りをしたかったけど、時間の都合で駅から近い温泉だけにしました。上諏訪は大型の宿泊施設が整い、温泉もしっかりした設備が多いのですが、下諏訪へ来るとがらりと様子が変わり、地元の人のための共同浴場がたくさんあります。どちらかというと僕はこちらの共同浴場の方が好きです。今回は三度目の訪問になりました。場所は20号線に近い矢木温泉です。駐車場があり建物も小綺麗でひなびた感じはしません。共同浴場の特徴の一つは朝早くから開いていることです。この温泉は早朝5時半から利用できます。銭湯や湯守がいる温泉では、なかなかこうはいきません。こんな時間に開けるのは地元のニーズがあるからでしょうが、野良仕事の前に一風呂浴びるということでしょうか。入泉料が220円と安いことも普段利用しても苦にならない配慮が感じられます。僕が入った時は誰も番をしていませんでした。(帰り際オジさんが入り口に座っていました。)任意で220円を箱に入れて中に入るとすぐ脱衣場でガラスの扉越しが浴場になっているシンプルな造りです。タイル張りでレトロな感じがしますが、比較的新しいので古さより清潔感が際立ちます。何故か腰掛けがなく、当然ながら石鹸やシャンプーといった備品はないので、手ぬぐいだけだで入浴すると手持ち無沙汰です。下諏訪の温泉はどこもそうだと思いますが、温度が高いので加水して冷ます方法をとっています。僕は温い湯でないと駄目なタイプなので、長く入っていられませんでした。だから嫌だというわけでもないのが難しいところなんですが。表記では、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉と書いてありました。湯は無色透明で臭いがあまりなく、ぬめり感もありません。湯触りは、さらり湯でした。ミネラルなのか何なのかわかりませんが、すぐに身体が温まり発汗するので温泉効果はかなり高かったです。冬はいいでしょうね。壁画は、川下りの船を表現しているので多分天竜川?なのかな。隣の女風呂からは、オバさん達の井戸端会議の声がまる聞こえで人情風情もたっぷりでした。

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菰野町 片岡温泉 アクアイグ二ス

2013年07月13日 | 温泉
いい温泉を日帰りで安く楽しみたい。できれば交通アクセスも大変ではないところ。わがままだけどそんな温泉を見つけました。場所は三重県の湯の山温泉の入り口。アクアイグニスです。ただの温泉ではありません。まるで近代的な美術館のような造りです。アクアイグアスの概要を知るとそのセンスの良さが伺えます。建築には複数のアーティストが手掛け、どの施設も落ち着きと清潔感と未来感が同居しながら、純和風なテイストを感じます。メインの温泉は、竹林風呂がユニークです。まるで竹林の中にいるような錯覚の中で湯汲みを楽しめます。人気がありそうなので午前中に訪れたことが良かったのか、のんびりできました。これで入泉料600円は安いと思います。お湯は源泉100%かけ流し。スペースが広い割に湯船はそれほど大きくないところがいいですね。4時間以内なら外出して何度も入館ができます。集客のスターは多分、辻口博啓シェフのスイーツの店「コンフィチュール アッシュ」でしょう。湯の山ロールが販売されています。奥田政行シェフがプロデュースするのはブライダルも可能なイタリアンレストラン「カンティーナ・ジェノバ」、「奥田食堂」、そして割烹「露庵温味」。リクライゼーションや湯上がりスペースもお洒落です。食材のこだわりから畑もあるんです。宿泊施設もリーズナブルなタイプとプレミアムなタイプが用意されていますが、ほとんど予約でいっぱいです。そりゃそうだなあと思います。どうしてここにできたのか知りませんが、人気は上々で駐車場が広いのにお昼にはいっぱいになっていました。お土産もオリジナリティがあるものが多く購買意欲が湧いてきます。石を敷き詰めた人工池には赤い金魚が自由に泳ぎ周り目を楽しませてくれるし、外を歩いても施設の中でも贅沢な気分になれます。食事は奥田食堂でいただきました。せっかくだから限定30食の「奥田悌湜」(1200円)にしました。奥田シェフのお父さんが作っていた味噌ラーメンを再現し、御在所山麓産の豚を使ったチャーシュー丼に温泉玉子、漬け物に奥田ドリンクが付いたセットです。どれも薄味で食材の良さが生きています。奥田ドリンクはオレンジジュースに見えますが、オレンジに黄ピーマンと柿酢が入っていて、かなり酸っぱかったです。今回は、妻を連れて温泉に入り食事をしてお土産にラスクを買っただけでしたが、今度は家族を連れてきたいと思うほど気に入りました。何度も通わないと良さがわからないのかも。



アクアイグニス 公式サイト
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高崎 いやしの里 さくらの湯

2013年05月15日 | 温泉
群馬は温泉処でいい温泉がいっぱいあるようです。とは言え、時間の都合上それほど奥には行けない状況なので比較的交通の便が良い温泉に立ち寄って帰ることにしました。交通の便の良い温泉とは国道17号線からすぐのところで、高崎市内の住宅街の中にある「さくらの湯」です。ここは「高崎温泉 不動かくれの湯」という名前で営業していたそうですが、リニューアルして営業を再開した温泉です。実は、まさかこんな場所にあるとは思わなかったので目の前を数回車で素通りしてしまったほどです。門構えのある古い家のような造りで、佇まいを表現するなら下町の銭湯だと思っていただいてちょうど良いと思います。時間の制限も無しで年中無休。入泉料500円は安いと思います。観光客はほとんどいないようでした。客は地元の常連ではないかと思います。出迎えてくれた女将らしき人の愛想がよく、帰りは後ろ髪を引かれる気分にもなりました。本日の男風呂は不動明王の湯です。タイルの内風呂で洗い場の様子などは銭湯そのものではありますが、湯は正真正銘の源泉かけ流しの温泉でとても良い湯です。少し乳白色で滑らかな肌障りは良質な美人の湯です。ちょっと熱いので半身浴ができる浅い湯船で堪能しました。ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉と表示がありますが、塩っぱくありませんでした。日によって泉質も変わるみたいなので、今日のはどのくらいだったんだろう?蛇口やタイルの腐食からして成分は強いはずです。ですが、肌に優しいというか、穏やかな性質のお湯で心まで落ち着くような気がします。こじんまりしている割に時間の流れが遅く感じるので静謐さは折り紙を付けたいところです。子供がいないからでしょうか。何だろう?無言で入っている他のお客もその雰囲気の一部なんでしょう。どこか湯治にでも来たような感じにもなりました。景色を楽しむ中庭や露天風呂がなくても十分満足できる温泉じゃないかな。温泉はやっぱり湯が良くないと駄目だなと改めて思いました。食事も用意できるみたいで、メニューを見るとどれもリーズナブル。ビールでも飲んで後はひっくり返りたくなります。ですが、ここは出先のついでに寄っただけ。車の運転もあります。我慢。我慢。

高崎温泉 さくらの湯 公式サイト
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池田町 池田温泉

2013年05月05日 | 温泉
今年のGWは分断されてしまって、らしくない休日になった方、いつものように大型連休を取得された方などまちまちでしょうが働く人達も大勢いることも確かです。僕も温泉にでも行ってゆっくりしたいところです。トップニュースは高速道路の渋滞情報を流すような日ですから、高速道路には乗りたくないと考えて近場の池田温泉へ車で向かいました。僕の家からだと岐阜県池田町なら一時間余りで到着します。この池田温泉ができた頃はよく利用していました。お湯が良いと評判の温泉です。現在は新館が建てられて本館と共に営業し、道の駅と併設することでちょっとした観光地に変貌していました。つい先日、妻を連れて道の駅に立ち寄った時にその変貌に驚いて、今度は温泉に入ってみたいと思っていました。それで今日は入ったことがない新館(入泉料500円)に入ってみました。人気があることは分かっていたので、午前中に上がれるように早めに行ったつもりですが、お昼前には芋洗い状態になっていました。やっぱり相変わらずの人気です。景色が良いわけでもなく、風情があるわけでありません。ただお湯が良いこと。それにリーズナブルな料金と市街地から離れていない利便性が人気を支えているのだろうと思います。そして「つるつる」「すべすべ」の湯は他に類をみないくらいのレベルだと思います。アルカリ性単純温泉で消毒、循環、加温をしているのですが、PH8.8で成分のほとんどが重曹(炭酸水素ナトリウム)だけです。純重曹温泉はとても珍しいのだそうです。しかもその濃度が極めて高い値だそうです。それがどれくらいかというと、市販の入浴剤に換算すると約8倍。8袋分の入浴剤を入れて入るようなものです。そうだったのか!と思わずうならせる泉質ですね。そうとは知らず入っていました。「つるつる」「すべすべ」の秘密は成分にあったのです。女性には嬉しい温泉ではないかな。客層は婆ちゃんが多いみたいですが。一緒だった妻も満足そうでした。ここは温泉と土産には困らないけど食事はどうかな?と心配していましたが、館内のレストランは大盛況でした。メニューが豊富でカフェテリア形式の総菜があればドリンクバーもあります。とんてき(1050円)は美味しかった。コショーを練り込んだオリジナル麺を使ったラーメンもいけます。食べなかったけど握り寿司まであるんですから人気があるはずです。湯に浸かる。腹を満たす。これだけならここでオッケーかも。

池田温泉 公式サイト
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横浜 港北天然温泉 スパガーディッシュ

2013年04月16日 | 温泉
温泉に求めるものは、安らぎであり、くつろぎであり、ゆっくりできることです。そのために僕が重要視しているのは、湯、佇まい、眺めなどです。秘湯と呼ばれる人が立ち寄らないひっそりとした場所で尚かつ素晴らしい湯と落ち着ける佇まいとサービスが受けられるなら最高ですが、高級温泉旅館か会員制のリゾートホテルに宿泊するしか方法はありません。まあ、そのうち行ってやると強がり吐いていますがいつになることやら・・・。人のいないところへ行くには時間とお金がかかります。お湯が良いところは大抵人気の温泉地ですから、わざわざ出かけなくてはなりません。都市部の温泉は佇まいが期待できません。横浜市都築区は地下鉄ブルーラインとグリーンラインが交差する最近開発された街です。新横浜駅からも遠く離れていないのでアクセスは良い環境です。センター北駅とセンター南駅の間に「港北みなも」という大型総合商業施設があり、その中に日帰り専門の天然温泉があります。この辺りは若いアスファルト道路の隙間に高層マンションや商業施設や企業のビルなど建ち並んで近代化されていますが、山を削った跡のような風景が残っているために、かつては狐、狸、猪が走り回っていたのだろうと思ったりします。ビルの中にあり、造りがスーパー銭湯なので佇まいうんぬんを述べる気も起こりません。もちろん眺めもありません。じゃあ何が良いかと言えば、ずばり湯です。天然温泉?と少し疑っていましたが、正真正銘の掛け流しナトリウム塩化物泉で、地下1500M以上の深さから掘り出す42度C以上の湯です。三浦半島から東京にかけて地下から湧き出すあの黄色がかった湯でした。入ってすぐ感じるのは濃厚なタッチ。軟弱な温泉ではないですね。各種バリーションのある湯船も用意されていますが、炭酸風呂が一番好きです。最近増えましたね。ここは人工の炭酸泉で天然温泉に高濃度の炭酸を加えたものです。少し温度が低いので一度入ると抜け出しにくいんですよねえ。身体が温まります。それと関東では珍しくない寝湯も楽しみました。思わず寝ちゃう。石の上に仰向けで寝てるのに痛くなどころか気持ちいいから不思議です。頭から足に向かって湯が流れているだけなのに寒くならないし。入泉料1200円は高いのか安いのか。お客の入りは良いので人気があるみたいです。ロッカーではスーツに着替える人を多く見かけました。きっと出張族だ。

港北温泉 スパ・ガーデッシュ 公式サイト
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函南町 湯~トピアかんなみ

2013年03月06日 | 温泉
コートにマフラーをして新幹線に乗り込み、目的地の三島駅を出ると寒くありませんでした。暑いくらいです。車で伊豆方面に向かうと道路は混雑していてどう考えても渋滞でした。どうにも流れが悪くなる一方で工事でもあるのかそれとも・・・コンビニに立ち寄って店員に尋ねたら根因は「河津桜」でした。はああ。今が満開。そういえばニュースでやっていましたねえ。伊豆は温かいと思っていましたが、桜が咲くのも早いみたいです。天気が良く、気付けばしっかり春の陽気です。修善寺周辺の落ち着いた温泉に入りたかったけど、目的地を変更して函南にある「湯~トピアかんなみ」に行ってきました。以前から注目していた温泉でしたのですぐ思い付きました。入泉料は700円。ここは温泉の他に歩行浴ができるプールやジャグジーなどの他、レストラン、整体、仮眠室も用意されているので地元の人には人気がある温泉です。逆に言えば観光客はいないようです。食事の持ち込みは禁止ですが、64畳の休憩室に60歳上限定(と思われる)の女子会をしている集団を覗くと、ミカンを食べながら談話に夢中でした。ご丁寧に広告紙で折ったゴミ箱まで持ち込んでいました。地元の高齢者には、健康には良いし交流もできるし、一日楽しめるところなんでしょうね。富士山を眺めながら入る露天風呂が売りですが、住宅地に近いため目隠しがあります。屋根もしっかりあるので、富士山を見たいのなら湯に浸からず仁王立ちする必要があります。今日は天気が良いので見学できました。モダンな造りの建物と全体に広く天井も高いので解放感があって気持ちいいことは間違いないのですが、無機質な印象があるので露天風呂は公共施設のベランダのような感じです。天然温泉を使っているので、湯の肌触りが意外と良かったと思います。意外となんて失礼かな。ミネラル感いっぱいと書いておきましょう。ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩を含有しているそうでれっきとした温泉なんです。ただし、殺菌、薬剤の使用、循環濾過をして潔癖さに神経を尖らせているため、臭いは天然さが失われていました。源泉かけ流しをしながらも衛生管理はしっかりやるタイプです。地元指向が強い温泉なので、客は富士山を見慣れているからよく見えなくても誰も文句は言わないし、それより一通りのものが揃っていて健康に良くて安くて便利で危険がなく融通が利くことのほうが優先されるのでしょう。時間つぶしに持ってこいの温泉だと思いました。ところで夕日に照らされた今日の富士山は綺麗でした。須山を移動中、車を停めて写真を撮ってみました。富士山は飽きません。



天然温泉 湯~トピアかんなみ 公式サイト
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松本 目之湯旅館 紫山楼

2013年01月21日 | 温泉
今年は本当に寒い冬になりました。決して雪の多い土地に住んでいるわけではないけど、夜になると気温がぐんと下がるような気がしています。仕事で松本まで来ました。JR松本駅前は除雪作業をしてあるので歩き易くなっていますが、あちらこちらに雪の塊が点在しています。空気は凍てつくように痛いです。地元の人の話では氷点下10度以上の気温が続き、今年は特に寒いようです。蕎麦処でもあるのでお昼は蕎麦にしましたが、温かい汁の蕎麦ではなく、冷たいざる蕎麦にしました。蕎麦は「ざる」か「もり」の方が蕎麦の良さを実感できますからね。ちょっと無理しました。こんなに身体が冷えると温泉が恋しくなります。日帰りで帰る前にバスで浅間温泉に足を伸ばし、ひと風呂浴びできました。この辺りは温泉街なのでたくさん温泉があります。日帰りができる温泉旅館があるというので「目之湯旅館」(入泉料600円)へ行ってきました。山間の中で暮らす松本の人達もきっと温泉は大好きでしょうね。いくら寒さに慣れているとはいえ、同じ人間ですから身体は冷えるはずですからね。むしろ温泉があるからこんな寒い土地で暮らせるのかも知れません。入り口まで来るとしんみりしていて廃業したのかと疑うくらい静かです。中に入るとご主人らしき人が対応してくれましたが、あっさりしています。床はみしみし音がして、ホコリの臭いのようなもが漂い、レトロ感満載の館内です。しっかりとひなびています。最初、誰にも会わないので不安になりました。狭い内湯に露天風呂が・・・あれ?露天風呂にお湯がありません。風呂桶に雪が積もっています。どうやら露天風呂は中止にしているようです。残念。一人で着替えたので貸切状態かと思ったら、後から二人ほど入ってきました。湯気が立ちこめ視界が悪いので、余程外気が冷え込んでいると悟ります。内湯はこれまた旧い檜の桶です。無色透明ですが鉱物臭がはっきり分かります。白い湯の華がたくさん出ていました。ぬめりがなくさっぱり系の湯です。単純アルカリ性で源泉かけ流しだそうです。静かに静かに湯船に浸かっていました。知らない者同士だったので黙っていました。雪のせいなのか静寂を満喫できました。身体も芯から温まり湯上がりも良かったです。隠れ家的な雰囲気も悪くありません。気になるのは露天風呂を止めてしまったことと、そのことを何も言わないことです。帰りもご主人の姿を見かけませんでした。・・・放ったらかしもいいけどね。



浅間温泉 湯之目旅館 紫山楼 公式サイト
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東京 滝野川 稲荷湯

2012年12月06日 | 温泉
温泉巡りが人生の糧になるやらならないやら。しかし、時間を見つけてはふらりと入る湯船はまた格別であることは言うまでもありません。今回は温泉ではなく銭湯に行って参りました。それも東京都内の銭湯です。人気のコミックを映画化した「テルマエ・ロマエ」が今年封切りされました。古代ローマ人が現代の日本、それも銭湯にタイムスリップして、古代のローマ風呂に影響を与えるという馬鹿馬鹿しいシチュエーションと配役に顔の濃い俳優を集めたおかげで映画としては面白い内容でした。主人公ルシウスを阿部寛が務め、タイムスリップしてやって来たシーンで撮影ロケとなった銭湯こそ、この「稲荷湯」です。映画を見てから行きたくてしかたがなく、やっと念願叶いました。巣鴨にほど近い滝野川の住宅地にひっそりとあります。平日は午後2時50分から営業開始なので入り口の前で待って一番湯に入りました。少し前から常連らしいお客が数人待つほど人気もあるようです。入浴料は450円。狭い路地で目立たないですが、大正時代から始めたとあって、瓦屋根の造りといい絵に描いたような銭湯なんです。(だから映画に利用されたのだけど。)入り口には板看板に平仮名で「わ」と書いてあるものをかけます。これは何だと思いますか?答えは「沸いた」です。つまり営業中を表す記述なんでんす。江戸時代からある有名な洒落でお風呂屋らしくて好きです。裏には「ぬ」という平仮名が書いてあります。何と読むか分かりますよね?番台に女将さんが座り料金を払うと広い脱衣場があってその先のガラス戸の向こうがお風呂場です。かなり開放的に感じるのは天井が高いからです。湯気は立ち昇り、この時期、煙たくなることはありません。洗い場が素晴らしく広々としていて洗いがいがあります。浴槽が小さく感じるくらいです。タイルや木造の梁などレトロで古臭いこと非の打ち所がありません。しかも清潔なので驚いてしまいました。しっかり掃除が行き届いています。そして壁のペンキ絵はご存知富士山です。(丸山清人作)これが銭湯の王道ですね。でかいので見ていて気持ちいいです。浴槽には深めでバイブラとジェットが勢いよく吹き出していました。木製の湯桶で身体を流して入ってみると熱い湯でした。忘れていた!ここは東京。江戸っ子は温い風呂には入らないんだっけ?僕には熱過ぎます。人が少ないので遠慮せず水を足しながら何とか入ることができましたが長湯は無理です。でもさっぱりして気持ちの良い風呂上がりでした。
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