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「おやじ」の正論(2006) (石堂淑朗)PHP研究所 75点

2008-04-25 11:52:03 | 読書遍歴
まあ、斬るは、斬るは、斬ってくれます。ここまで大鉈で斬ってくれると逆にすっきりします。今、世相の多種多様な問題点を独自の視点から(かなり独断的ではありますが、、)ぶち上げています。爽快です。不快に思う人もいるでしょうが、ここまで明快に世相を切ってくれると痛快です。

彼が言うには人間の形成時での一番の肝要なのは「三つ子の魂百まで」の通り、母親が子供をきちんと育てていないことが諸悪の根源である、と言い切る。

母乳で育てない女。哺乳瓶で栄養をあてがわれる赤ん坊。吸わなくてもミルクがどんどん出てくる哺乳瓶。一方、乳房を吸われないために不感症に陥ってゆく女たち。かなり、言い過ぎだが合点するものはある。現在、教室で5分以上椅子に座れない子供たちは教室内をうろつきまわる。これもその影響であると、、。

冒頭の、戦死がなくなったために(誰かのために死ななくなった現代人)生自体が不確かなものになっているという指摘。うーん、考えさせられるなあ。

等々、各章肯くところが多く僕も完全おやじになっていることを自覚しちゃいました。

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