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聖女の救済(東野圭吾)(文春文庫 2012) 75点

2013-10-25 11:20:39 | 読書遍歴

確かにこんなトリック、現実的ではないのは明らか。理論上の架空の夢想話だろう。でも小説だからこそそれが面白い。小説だからこそ成り立つ話。

だから女を子供を産む機械しか考えていない夫も小説でこそ成り立つ。こんな男と結婚の契約をする女がいるはずがない。

そんな、はずがない・ない尽くしでこのミステリーは成り立っている。だから逆に面白いのだ。東野の小さな針に糸を通すような精密さと共に、400ページを超えるページ数なのに断然たる読みやすさに賛辞を与えたい。

なかなか秀逸。秋の夜長に最高。


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2 コメント

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Unknown (神崎和幸)
2013-10-25 16:56:02
こんにちは。

自分も「聖女の救済」読みましたよ。
面白いですよね。

読みやすい上、ミステリーとしても秀作だと思いました。
だだ女性は怖いなって思いましたが。
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同感です (セント)
2013-10-25 20:56:08
神崎様、こんばんは。
あまり期待しないで読み始めたんですが、何の何の一気でした。ミステリーで一気読みというのは秀逸な証拠。東野あれだけ多忙で多作、それなのに大したものです。
まだまだイケますね。
それでは、また。
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