相変わらずの全力投球の熱闘劇団だ。今回もマラソンで全員が走り回っている。汗が舞い、熱気がほとばしる。
ちょっとした設定にとある町の崩壊しかけた姿を映し出す。それは紛れもない今の日本の姿だ。町から出て大都会に行き成功はしたものの、うまくいかず町に舞い戻って来た者。劇団を起こし毎日練習するも、愛する妻に家計を負っている者。公務員として町の営みに任じている者。そこにはいろんな人たちがいる。
みんな毎日を汗水たらして生きている。その姿は美しい。そう、マラソンで走っている姿はラーメン屋の出前持ち、サラリーマンのワイシャツ姿、みんなそのままの格好でマラソンを走っている。それこそ本当にランニングホーム。それぞれの人生の真の姿だ。
ちょっとしんみりしたステージタイガーである。それでも小さな幸せを求めてみんな走ってゆく、、。
快作である。劇場を出てだんだんと心がしんみりしてくる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます