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長年付き添っていた夫から離婚を迫られた女性がふとしたことから高校生にタイムスリップ。なーんて、大林伸彦そのものじゃないか、これを見ないで済まされようか、と映画館へ、、。
ということで今や懐かしハイティーンに戻るわけだが、若き日の夫も出現し、、。不思議とこのお二人は容姿が現代のままスリップしていて、別にその設定は構わないけど、いわゆる世にいうフレッシュなカップルじゃなく(言いづらいが)、そのためだけでもないのですが、僕はなかなか乗れないものがありました。
青春時代にもし自分が戻ればどうするか、なんて、脳内が今のままなら今のままで行動するんだろうなあと思う。だからやはり青春出来ないと思う。けれど、25年前の自分自身を客観的に見られるのであれば(高いところから見ているように)、それこそ自分の青春をまさにつぶさに見ることができるであろう。
とか、考えていたら、映画の方は不思議と過去に自分が入り込み、現代にそれを持ち込むラストを作っている。そうなると、今までのタイムトラベラーものでは、もっと現実が豹変していなければならない(ということもないんだが)はずなのに、とか自分の気持ちがどうもすっきりしない。持ちきれない。
要はファンタジーに乗れ損なった酔客ごとく、期待していたものとはぜーんぜん違ったものになってしまいました。
でも、一点だけ。高校生時代に失明宣言されて悩んでいた友人が、タイムスリップするパーティで失明を打ち明けたシーン。何か考えるものがありますね。それも人生。青春がまばゆ過ぎるから考えます。時間の経過。こたえますネ。
もう一つ。トリュフォー、ゴダールのお抱えっ子だったジャン・ピエール・レオーさまにお会いできたのは本当にうれしい。それだけでもこの映画を見た甲斐があります。
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