セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 62本、 演劇 40本

太陽のない街(1954/日)(山本薩夫) 75点

2007-09-10 23:02:06 | 映画遍歴
大正末期の労働争議の状況を一人の女工の視点で社会的なスケールを持って描き切った力作だ。経営者層と警察との結びつき。またヤクザを使っての工作など、綿密な演出には頭が下がる思いがする。 独立プロの映画と思えないほど、結構贅沢なセット、エキストラなどダイナミックだ。現代からこの映画を見れば随分過去のような気もするが、この手のハナシは世界中今でも起こっていることであろう。 2時間20分、まったく退屈せず見 . . . 本文を読む
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斬る (1968/日)(岡本喜八) 70点

2007-09-10 19:28:08 | 映画遍歴
冒頭部はやはり「用心棒」の亜流ごとく、砂の巻き立つ感じ、通りに誰もいない雰囲気もまさにそれ。でもその部分が結構面白くうならせる。 それ以降娯楽作品に徹した演出だもんで、人間への掘り下げなどなされることはなかったので、何か当時のテレビドラマを見ているつもりになったが、後半からユーモアが漂うになってきた辺りなかなかの時代劇となっている。 やはり、仲代達矢がダントツにいいなあ。彼の前では高橋悦史も中村敦 . . . 本文を読む
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