処刑の島 (1966/日)(篠田正浩) 60点

主役の新田昌以外は大島渚作品の常連俳優が脇役を占めているので、なかなか興味津々となるべく映画であったが、、。 映画作品で、これだけ作品の中身を掘り下げようとする意思のない映画もまた珍しいのではないか、篠田正浩としては恐らく石原慎太郎に脚本依頼したときからほぼこのことは予想されていたことではあるはずなのだが、、。 何か下手なんだよね。浅い。テーマもはっきりしない。要するに中途半端なんです。まあ、篠田 . . . 本文を読む

市川崑物語 (2006/日)（岩井俊二） 70点

岩井俊二が市川崑を崇拝していたこと自体にかなり唖然としてしまっていた我輩であるが、まあ何故かはこの映画を見てから知ることとなる。 普通はこういう監督ドキュメンタリーは当時の映画関係者だとか友人だのインタビューが付き物なのだが、それが一切ない。映画のシーンも思ったほど出てこない。 面白いのは語り手もいなく、それらがすべてなんと画面中央の字幕で表現される。この字幕は無声映画のあの字幕である。 さすが、 . . . 本文を読む

君に捧げる初恋 (2003/韓国)（オ・ジョンノク） 60点

設定がとてつもなく超漫画っぽい展開なので、こちらとしてはラブコメディとして見るよりも、荒いドタバタコメディとして捉えた方がいいんでしょうが、まあそれなりの出来でしょう。 奇想天外な展開がどんどん続くのでこちらとしてはもう喜ぶどころか、え、いい加減にしなさいとでもいいたいところなのだが、出演者がみんな結構まともに演技しているものだから、こちとら真面目に見てあげないといけない。 チャ・テヒョンはいつも . . . 本文を読む