どうもオリジナル映画を信望するものとしては取るに足らない映画になっていることが残念でならない。あまりにアメリカ的小ラブストーリーにはめられていて、深みがまったくないのである。
何がいけないかというと、オリジナルは男女それぞれの孤独というものがこの映画の基調であり、だからこそ時間の違う時限に生きている二人の哀切が極まったものだが、今回は男のほうはそれなりに描いてはいたが、肝心の女のほうはまったくそれ . . . 本文を読む
題名からはうかがい知れないしっかりとした実力映画だ。映画のもつエネルギー、躍動感、生きる希望までをはっきりとこの映画で感じ取った。
こういう再生感をテーマにした映画は僕は好きだなあ。映画のひとつのパターンでもあるのだが、逃げてきた主人公がたまたま金のために仕方なく受けた仕事を通して自分までもが成長していくといったストーリーは古今東西あるが、やはり明日への息吹を感じるこういう映画は力がある。しかも、 . . . 本文を読む
動物ものは苦手な僕であるが、この映画はそのジャンルを超えているね。
犬の人間とのコミュニケーションやその後の過酷な生態に目が注がれるが、僕が一番感動したのは人間同士の連帯感であった。
この映画は人間が生きるうえで、実際は何を必要としているのか、そのためには何をすべきか、など人生への優しい教科書になっているのである。
思ったより素晴らしい映画であった。やられました。
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