Sightsong

自縄自縛日記

ライトシー+モイエ+エレケス『Estate』

2016-09-17 07:59:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

ライトシー+モイエ+エレケス『Estate』(Itinera、2000年)を聴く。

Kirk Lightsey (p, fl)
Famoudou Don Moye (ds)
Tibor Elekes (b)

今までカーク・ライトシーというピアニストにあまり注目しておらず、ドン・モイエと共演している盤で聴いていた程度だった。本盤もモイエ目当て。しかし、こうして主役としてのパフォーマンスを聴いてみると悪くない。

指は決して流麗ではないのだが、ごつごつとした中から光が見え隠れしてきて、それがまた味わいがあって実に良い。たとえば、ハービー・ハンコックの「One Finger Snap」を聴いてみると、目から鼻に抜けるように機敏で鮮やかなハンコックのオリジナル演奏が頭の片隅にあるために、この個性が際立ってくる。モイエもトニー・ウィリアムスとはまったく違って、土臭くグシャリとして熱を発散する。

●ドン・モイエ
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
アーサー・ブライス『Hipmotism』(1991年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『Null Sonne No Point』(1997年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『カミング・ホーム・ジャマイカ』(1995-96年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
ドン・モイエ+アリ・ブラウン『live at the progressive arts center』、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジー『Serious Fan』(1981、89年)
チコ・フリーマン『Kings of Mali』(1977年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『苦悩の人々』(1969年)


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