幡ヶ谷のforestlimit(2019/4/5)。
■ パーティーキラーズ!
Jin Harada 原田仁 (vo, ds)
suppa micro pamchopp スッパマイクロパンチョップ (ds, turntable)
Shogo Haraguchi 原口承悟 (b)
三者三様の音が奇妙に有機的に結合して漂い攻めてくる。
原田仁さんの人力ジェット機のようなヴォイスにはちょっと恐怖を覚える。原口さんは不穏な弦の音からヴォイス、笛までをさらにエフェクターにかけ、音世界を変貌させてゆく。スッパマイクロパンチョップの最初の脚だけのドラミングと飄々とした動きは、テンションを高めたり緩めたりしている。
■ Talibam!
Matt Mottel (keytar, electronics)
Kevin Shea (ds, sampling-pad)
ついに実現、タリバム!の日本初公演。ケヴィン・シェイはNYで何度かプレイを観たが、マット・モッテルはNYの公園で話をしただけで(会いに来てくれた)、プレイ自体をナマで観るのがはじめてである。
そのマットの楽器だが、新しいアルバムには「keytar」と書かれている。なるほどキーボードをギターのように持ち、さらに二弦のベースのようなものがガムテで貼り付けられている。弦を使ってドローンのような音を、また鍵盤は弾いたり叩いたりして、ときに恍惚として、千変万化の音をハコ中に響き渡らせた。
一方のケヴィンはやはりエネルギッシュに叩き続ける。それでも常にダダ的でシニカルでユーモラスでもあるのがかれの良さだ。そのエネルギーのせいで途中でサンプリングパッドの台座が剥がれてしまったのだが、マットは「すべてのものは落ちるんだ!」と叫び、ケヴィンはパッドを横に置いて叩き続けた。
マットもケヴィンも1時間まったく集中力が途切れない。こちらも目が離せない。終わったかと思ったら、銅鑼を出してきてお互いに叩いたり足を振り上げてキックしたり。爆笑。ヤバい。素晴らしい。
Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4
●原口承悟
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)
●タリバム!
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)
●ケヴィン・シェイ
MOPDtK@Cornelia Street Cafe(2017年)
Pulverize the Sound、ケヴィン・シェイ+ルーカス・ブロード@Trans-Pecos(2017年)
Bushwick improvised Music series @ Bushwick Public House(2017年)
Talibam!『Endgame of the Anthropocene』『Hard Vibe』(JazzTokyo)(2017年)
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)(2015-16年)
クリス・ピッツィオコス『Gordian Twine』(2015年)
PEOPLEの3枚(-2005年、-2007年、-2014年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『(live)』(2012年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)