Sightsong

自縄自縛日記

エリック・レヴィス『In Memory of Things Yet Seen』

2016-03-21 09:36:35 | アヴァンギャルド・ジャズ

エリック・レヴィス『In Memory of Things Yet Seen』(clean feed、2014年)を聴く。そのうちにと思っていたら、運よく、新宿ディスクユニオンの千円棚にあった。

Eric Revis (b)
Chad Taylor (ds)
Bill McHenry (ts)
Darius Jones (as)
guest:
Branford Marsalis (ts)

エリック・レヴィスは鋼鉄の指を持つベーシスト。今年、新宿ピットインでオリン・エヴァンスとのデュオを観て、感心してしまった。剛の指と剛の体躯により、揺るがずホールドされたベースから重たい音が発せられる。本盤を貫いているムードもそれである。

ビル・マッケンリーもダリウス・ジョーンズも良い音色で吹いているし、2曲で参加しているブランフォード・マルサリスの巧みな滑らかさはさすがである。それはいいとして、参加者のオリジナルの他には、せっかくサニー・マレイやサン・ラのオリジナルも演奏しているのに、全体として同じようなダークな曲調になっていて何だか退屈なのだ。

●参照
オリン・エヴァンス+エリック・レヴィス@新宿ピットイン(2016年)
カート・ローゼンウィンケル@Village Vanguard(2015年)(エリック・レヴィス参加)
タールベイビー『Ballad of Sam Langford』(2013年)(エリック・レヴィス参加)
ビル・マッケンリー+アンドリュー・シリル@Village Vanguard(2014年)
ビル・マッケンリー『Ghosts of the Sun』(2006年)
US FREE 『Fish Stories』(2006年)(ビル・マッケンリー参加)
アダム・レーン『Absolute Horizon』(2010年)(ダリウス・ジョーンズ参加)
ダリウス・ジョーンズ『Man'ish Boy』(2009年)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)(チャド・テイラー参加)
マーク・リボー『Spiritual Unity』(2004年)(チャド・テイラー参加)
Sticks and Stonesの2枚(2002, 03年)(チャド・テイラー参加)
及部恭子+クリス・スピード@Body & Soul(2015年)(ブランフォード・マルサリス飛び入り参加)
ハリー・コニック・ジュニア+ブランフォード・マルサリス『Occasion』(2005年)
デイヴィッド・サンボーンの映像『Best of NIGHT MUSIC』(1988-90年)(ブランフォード・マルサリス登場)


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