Sightsong

自縄自縛日記

エルヴィン・ジョーンズ+田中武久『When I was at Aso-Mountain』

2014-05-03 23:54:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

先日大阪に足を運んだ際に、「St. James」で、ピアニスト田中武久さんの70歳記念ライヴがあるというので行くつもりだったのだが、他の用事ができて叶わなかった。次の機会にこそ聴きに行こうと思いながら、ときどき、エルヴィン・ジョーンズとの共演盤『When I was at Aso-Mountain』(Enja、1990年)を聴いている。

Sonny Fortune (fl, ts)
田中武久 (p)
Cecil McBee (b)
Elvin Jones (ds)

それなりに大きな音量で聴くと、エルヴィン・ジョーンズの重い鞭のようなドラミングが、みぞおちや後頭部に、ドドッ、ズドドッと決まりまくる。これほどに独特で、へヴィ級でありながら軽やかであり、気持の良いドラマーは他にいない。1995年頃に、エルヴィンを新宿ピットインで観たとき、わたしはちょっと疲れていて眠かったのだが、最初の一音でびっくりするほど急に覚醒したことを覚えている。

それに加えて、セシル・マクビー。唸るベース、渋い。この人が好きだと言われれば、握手してしまう。

田中武久のピアノは、最初聴いているうちは、取り立てて目立ったところもなくさしたる印象を持たない。しかし、聴いているうちに、懐が深いというのか、いつの間にかピアノに耳が持って行かれている。文字通り、「じわじわくる」。大阪で早く聴きたいが、なかなか機会がない。

●参照
エルヴィン・ジョーンズ(1)
エルヴィン・ジョーンズ(2)
『Stan Getz & Bill Evans』(エルヴィン・ジョーンズ参加)
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(エルヴィン・ジョーンズ参加)
藤岡靖洋『コルトレーン』、ジョン・コルトレーン『Ascension』(エルヴィン・ジョーンズ参加)
マッコイ・タイナーのサックス・カルテット(エルヴィン・ジョーンズ参加)
ベキ・ムセレク『Beauty of Sunrise』(エルヴィン・ジョーンズ参加)
ソニー・シモンズ(エルヴィン・ジョーンズ参加)
チコ・フリーマン『Elvin』
チコ・フリーマンの16年(セシル・マクビー参加)
ソニー・フォーチュン『In the Spirit of John Coltrane』


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