Sightsong

自縄自縛日記

さがゆき+高田ひろ子@川崎ぴあにしも

2018-12-16 09:59:25 | アヴァンギャルド・ジャズ

川崎ぴあにしも(2018/12/15)。

Yuki Saga さがゆき (vo)
Hiroko Takada 高田ひろ子 (p)

冒頭の「I've Never Been in Love Before」。「... this is wine」のところでのさがさんのタメがあって、ピアノも嬉しそうに鳴っている。続く「Second Time for Love」では逆に高田さんのピアノが敢えてもたつき、ヴォイスがはしゃぐ。スキャットからテーマへ、さがさんの丸く突き通る声が印象的。次の曲では、囁きが想いの深みに沈んでいくようだった。「So in Love」でピアノが力強くなり、「You're My Everything」においてふたりは顔を見合わせて愉しそうにしている。スキャットが子どものようだ。

セカンドセット。「You Must Believe in Spring」に続く「All the Things You Are」では、さがさんが立ちあがって歩き回り歌う。表面が梨地なのにクラスターのように放たれる声が実に不思議。そのヴォイスの魅力は「Child Is Born」の中で心の底を低音で撫でるように変わった。「I Wish I Knew」、ノリノリのピアノに伸びる声。「My Romance」では、少女のごとく語るヴォイスにあわせて、高田さんのピアノが止まったり進んだりする。

ブロッサム・ディアリーが歌った「Try Your Wings」。流れるイントロからさがさんの口笛。「If you've never been in love」なら、「If you're hungry for the sound」なら、「try your wings」なんて、たまらない歌詞。「A first love never comes twice...」にいたり、さがさんは感極まって泣いている。一転して「All of You」での高い声。そしてクリスマスの曲をふたつ。

さがさんがしばらく歌っていないという「All of Me」では童女を思わせる幻想的なインプロ、さすがである。「Every Time We Say Goodbye」、ピアノの伴奏に乗せてさがさんがしっとりと歌う。サビでの情感も、またにこりと笑ってバトンタッチしたあとの高田さんのソロもまた素晴らしかった。セカンドセットはアンコールを含めて12曲も。

どうみても親密なデュオなのだが、その親密さがパフォーマンスの間ずっと増していった。


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