Sightsong

自縄自縛日記

アーチー・シェップ『Attica Blues Orchestra Live / I Hear the Sound』

2019-01-02 01:01:38 | アヴァンギャルド・ジャズ

アーチー・シェップ『Attica Blues Orchestra Live / I Hear the Sound』(ArchieBall、2013年)。

Archie Shepp (ts, ss, vo)
Amina Claudine Myers (p, vo)
Tom McClung (p)
Famoudou Don Moye (ds, congas)
Reggie Washington (b)
Darryl Hall (b)
Pierre Durand (g)
Stéphane Belmondo (tp)
Izidor Leitinger (tp)
Christophe Leloil (tp)
Olivier Miconi (tp)
Ambrose Akinmusire (tp) (track 5)
Sébastien Llado (tb)
Simon Sieger (tb)
Romain Morello (tb)
Michaël Ballue (tb)
Raphaël Imbert (as)
Olivier Chaussade (as)
François Théberge (ts)
Virgile Lefebvre (ts)
Jean-Philippe Scali (bs)
Manon Tenoudji (vln)
Steve Duong (vln)
Antoine Carlier (viola)
Louise Rosbach (cello)
Marion Rampal (vo)
Cécile McLorin Salvant (vo)

実は発売当時に入手して聴いてはいたのだが、どうも印象が希薄で、そのまま塩漬けにしていた。気が付くと2枚持っていた(笑)。

あらためて聴いてみると悪くない。アミナ・クローディン・マイヤーズのピアノ、ドン・モイエのドラムス、何よりアーチー・シェップの濁りが届くわけである(何でもそうか)。それに「The Cry of My People」におけるアンブローズ・アキンムシーレのソロはやはり輝いているし、「Quiet Dawn」でのセシル・マクロリン・サルヴァントの声も良い(この人は録音だと迫力が十分に伝わらないような気がする)。

それはまあ、差別や社会問題への怒りを含め再生産の音楽であるから、オリジナルの『Attica Blues』(1972年)におけるリアルタイムの迫真力とは異なる。また、どうしたって、シェップ御大へのリスペクトが音楽にも反映されているから、サウンドは違うものにならざるを得ない。それでも、『Attica Blues Big Band』(1979年)と比べても聴き劣りはしない。

と言いつつオリジナルの『Attica Blues』を聴くと、特別に魅せられてしまうのだった。

●アーチー・シェップ
アーチー・シェップ『Tribute to John Coltrane』(2017年)
ヨアヒム・キューン『Voodoo Sense』(2012年)
アーチー・シェップ+ヨアヒム・キューン『WO! MAN』(2011年)
アーチー・シェップ『Tomorrow Will Be Another Day』(2000年)
アーチー・シェップ+ジーン・リー『African Moods』(1984年)
アーチー・シェップの映像『I am Jazz ... It's My Life』(1984年)
イマジン・ザ・サウンド(1981年)
アーチー・シェップ『Mariamar』(1975年)
アリス・コルトレーン『Carnegie Hall '71』(1971年)
アーチー・シェップ『The Way Ahead』(1968年)
アーチー・シェップ『The Way Ahead』 その2(1968年)
サニー・マレイのレコード(1966、69、77年)
アーチー・シェップ『Mama Too Tight』(1966年)
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(1965、95年)
『Jazz in Denmark』 1960年代のバド・パウエル、NYC5、ダラー・ブランド(1962、63、65年)
セシル・テイラー初期作品群(1950年代後半~60年代初頭)


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