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自縄自縛日記

現代音楽レクチャーシリーズ最終回「今日の音楽 作曲家 山本和智 自作を語る」@浦安市文化会館

2023-10-09 08:50:22 | アヴァンギャルド・ジャズ

浦安市文化会館(2023/10/8)。

指揮:浦部雪
箏:マクイーン時田深山、日原暢子、内藤美和
ヴァイオリン:三瀬俊吾、松岡麻衣子、中澤沙央里、白小路紗季、亀井庸州、加藤綾子、田口雅人
ヴィオラ:迫田圭、永田菫
チェロ:北嶋愛季、竹本聖子
コントラバス:篠崎和紀
フルート:内山貴博
オーボエ:大木雅人
クラリネット:西村薫
ファゴット:中田小弥香
ホルン:平本彩
トランペット:渡辺アキラ
トロンボーン:村田厚生
打楽器:西久保友広、彌永和沙、柳沢勇太
ピアノ:篠田昌伸

曲目・演目
『ヴァーチャリティの平原』第1部 3-軌道A
3つのそろばんのための『オペラ』
3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』

山本和智さんの曲とトーク。現代音楽を親しみやすく、ではなく、あくまで山本さんの音楽である。

<『ヴァーチャリティの平原』第1部 3-軌道A>では、チェロのパーツひとつひとつが出番をあてがわれて奇妙な人間関係を築くようで、その登場人物たるパーツたちの統制が取れているのかいないのかのバランスがおもしろい。そろばんを楽器として扱う『オペラ』では、観る者も否応なく巻き込まれて介入しないよう耐える。

そして<3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』>。3人の箏奏者たちはそれぞれ2面の箏を演奏する。そのうち1面の弦と観客席に張られた糸とがつなげられており、糸のあちこちに百均プラカップのスピーカーが付けられている。ときおり右斜め前や左横からぽこぽこという音が聴こえてきて、これもまた観る者を取り込む仕掛けで愉快。一方でステージからは緊密なサウンド。

山本さんの音作りは共犯関係の構築でもあるのかな。そして共犯者とは。

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●山本和智
特殊音樂祭@和光大学(JazzTokyo)(2019年)


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