Sightsong

自縄自縛日記

アシフ・ツアハー+ヒュー・レジン+ペーター・コヴァルト+ハミッド・ドレイク『Open Systems』

2016-08-07 09:08:53 | アヴァンギャルド・ジャズ

アシフ・ツアハー+ヒュー・レジン+ペーター・コヴァルト+ハミッド・ドレイク『Open Systems』(Marge、2001年)を聴く。

Assif Tsahar (ts, bcl)
Hugh Ragin (tp)
Peter Kowald (b, voice)
Hamid Drake (ds, frame ds, voice)

再発盤だというがこれまで知らなかった。アシフ・ツアハーとペーター・コヴァルトとの共演であれば、『Deals, Ideas & Ideals』の翌年、また、『Live at the Fundacio Juan Miro』の前年の記録である。オーネット・コールマンの「Lonely Woman」からはじまり、あとはオリジナルである。

ハミッド・ドレイクのドラムスは実に多彩で、快感なほどあちこちのタイコから思わぬリズムが飛んでくる。先の2枚はそれぞれラシッド・アリ、サニー・マレイとの共演だが、個性も強さも決して引けを取らない。また、アシフ・ツアハーのテナーは独特な音を持っており、まるで嗚咽し、唸り、呪うようでもある。

そして、ペーター・コヴァルトの絹のようなベースの音色を再確認する。ソロで細い音を出すときも、重層的な音を出すときも、また他のメンバーがわれもわれもと叫ぶときも、絹のコヴァルトがずっと聴こえている。この翌年には亡くなるというのに。

●ペーター・コヴァルト
アシフ・ツアハー+ペーター・コヴァルト+サニー・マレイ『Live at the Fundacio Juan Miro』(2002年)
ラシッド・アリ+ペーター・コヴァルト+アシフ・ツアハー『Deals, Ideas & Ideals』(2000年)
ペーター・コヴァルト+ヴィニー・ゴリア『Mythology』(2000年)
ペーター・コヴァルトのソロ、デュオ(1981、1991、1998年)
エバ・ヤーン『Rising Tones Cross』(1985年)

●アシフ・ツアハー
アシフ・ツアハー+ペーター・コヴァルト+サニー・マレイ『Live at the Fundacio Juan Miro』(2002年)
ラシッド・アリ+ペーター・コヴァルト+アシフ・ツアハー『Deals, Ideas & Ideals』(2000年)

●ハミッド・ドレイク
ジョージ・フリーマン+チコ・フリーマン『All in the Family』(2014-15年)
マット・ウォレリアン+マシュー・シップ+ハミッド・ドレイク(Jungle)『Live at Okuden』(2012年)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)
サインホ・ナムチラックの映像(2008年)
デイヴィッド・マレイ『Saxophone Man』(2008、10年)
デイヴィッド・マレイ『Live at the Edinburgh Jazz Festival』(2008年)
デイヴィッド・マレイ『Live in Berlin』(2007年)
ウィリアム・パーカーのカーティス・メイフィールド集(2007年)
イレーネ・シュヴァイツァーの映像(2006年)
フレッド・アンダーソンの映像『TIMELESS』(2005年)
ヘンリー・グライムス『Live at the Kerava Jazz Festival』(2004年)
ウィリアム・パーカー『... and William Danced』(2002年)
アレン/ドレイク/ジョーダン/パーカー/シルヴァ『The All-Star Game』(2000年)
ジョー・モリス w/ DKVトリオ『deep telling』(1998年)
ペーター・ブロッツマン『Hyperion』(1995年)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。