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Sightsong

自縄自縛日記

ホレス・シルヴァー with ルー・ドナルドソン『Live in New York 1953』

2014-04-20 11:02:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

ホレス・シルヴァー with ルー・ドナルドソン『Live in New York 1953』(Solar Records、1953年)という、未発表音源が出ていた。

Horace Silver (p)
Lou Donaldson (as)
Jimmy Schenck (b)
Lloyd Turner (ds)

録音が1953年9月14日。ニューヨーク・バードランドでのシルヴァーやルー・ドナルドソンのライヴ録音といえば、アート・ブレイキー『A Night Birdland』をどうしても思い出すが、それは1954年2月21日。つまり、ブレイキー、シルヴァー、ドナルドソン、クリフォード・ブラウンらによる歴史的なセッションの5か月前の録音ということになる。

1951年にニューヨークに出てきたばかりのシルヴァーは、このとき25歳。また、ドナルドソンは26歳。この録音はあまり音質がよくないが、かれらの勢いと個性は十分すぎるほど感じ取ることができる。

シルヴァーの延々と続くピアノソロは文字通り熱い。同じ音をしつこく繰り出すスタイルは、当時のシーンにおいて、どのように受けとめられ、歓迎されたのだろう。ここではジャズ・スタンダードが中心だが、その後、ユニークな作曲により、さらに魅力を増していく。昨年末(2013年)、シルヴァー死去のデマが流れたことがあった。そんな事件で思い出していないで、もっと、この不世出のピアニストを聴かなければならない。

ドナルドソンは、その後のまったりと艶やかなスタイルよりも、火が出るようなアルトソロを取っている(これはブレイキーの名盤においても同じ)。わたしも昔、「Blues Walk」のコピー譜をせっせと真似したこともあって、親近感がある人なのだ。90年代前半だったか、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティヴァル」において、「Misty」や「Alligator Bogaloo」を聴いて、ずいぶん気持がよかった。その後は演奏を観ていないが、どこかの雑誌で、「ケニーG!」と自己紹介してゲラゲラ笑うという記事を読み、オヤジめと思った記憶がある。もう87歳、今年来日するようだ。また観てもいいか・・・。


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