Sightsong

自縄自縛日記

バリー・アルトシュル『The 3Dom Factor』

2015-06-05 07:19:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

バリー・アルトシュル『The 3Dom Factor』(TUM Records、2012年)を聴く。

Barry Altschul (ds)
Jon Irabagon (ts)
Joe Fonda (b)

アルトシュル健在なんだな。シンバルやコミカルな音のパーカッションも多用して、実に繊細でトータルなドラムス・サウンドを展開している。聴いていて嬉しくなるとはこのことだ。

ジョン・イラバゴンのテナーは精力的で柔軟。きっとアルトシュルの音を愉しみながら反応したに違いない。来日時には、ひたすらに目を閉じて自らの音を放出し続けたイラバゴンだが(終わった後、目が充血していた)、このときはどうだったのだろう。センサーを耳だけに集中させたのだろうか、それともアルトシュルとフォンダの動きを観察しながら吹いたのだろうか。

ずっとエキサイティングなのだが、特に後半が白眉。カーラ・ブレイの「Ictus」からラグタイム風の「Natal Chart」に突入し、「A Drummer's Song」ではチャーミングなドラムスの音で締めくくる。

●参照
デイヴ・ホランド『Conference of the Birds』(アルトシュル参加)
ジョン・イラバゴン@スーパーデラックス(2015年)
MOPDtK『Blue』
MOPDtK『Forty Fort』
MOPDtK『The Coimbra Concert』
直に聴きたいサックス・ソロ その2 ジョン・イラバゴン、柳川芳命


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