Sightsong

自縄自縛日記

マリオン・ブラウン『Five Improvisations』

2016-07-26 06:00:02 | アヴァンギャルド・ジャズ

マリオン・ブラウン『Five Improvisations』(B.Free Records、1977年)を聴く。ドイツのレーベルによる発掘盤のようである。

Marion Brown (as)
Brandon Ross (g)
Jack Gregg (b)
Steve McGreven (ds)

ブランドン・ロスの参加が目を引くが、必ずしもマッチしているとは思えない。ドラムスのスティーヴ・マグレイヴン Steve McGrevenは、アーチー・シェップともよく共演したステファン・マクレイヴン Stephen McCrevenと同一人物ではないのかな。

音はさほど上等ではないが、マリオン・ブラウンの音色を聴くことができるから問題ではない。パワーで鳴らすのではなく、どちらかと言えば細くてよれる。マウスピースから発する甲高いノイズも、息を強く吹き込んでアルトを鳴らし切る付帯物として出てくるのではなく、弱く口の脇から漏れる感じ。音色は柔らかくもなく生硬である。この音がマリオン・ブラウンの抒情になっているから偏愛。

●参照
マリオン・ブラウンが亡くなった(2010年)
November Cotton Flower
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(1965、1995年)


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