Sightsong

自縄自縛日記

デイヴィッド・マレイ『Live at the Lower Manhattan Ocean Club』

2017-09-04 22:53:05 | アヴァンギャルド・ジャズ

デイヴィッド・マレイ『Live at the Lower Manhattan Ocean Club』(India Navigation、1977年)を聴く。

David Murray (ts, ss)
Lester Bowie (tp)
Fred Hopkins (b)
Phillip Wilson (ds)

『Flowers for Albert』の翌年の録音であり、トランペットがオル・ダラからレスター・ボウイに代わっている。オル・ダラも渋くていいのだが、ボウイの賑々しく悦楽的なトランペットもいい。フレッド・ホプキンスは中音域でベースをブインブイン鳴らしている。

このあと80年代、90年代とDIWなどから信じられないほどのレコードを量産し、そしてその後のJustin Time時代には既に凶暴さはときどき姿を見せるくらいになっていた。現在ではクリシェと味のおじさんである。いや、好きなのだが。

それに比べるとこの獰猛さとオリジナリティある音色、まだ22歳。明らかに天才である。いや、いまのマレイも好きなのだが。

●参照
デイヴィッド・マレイ+ジェリ・アレン+テリ・リン・キャリントン『Perfection』(2015年)
デイヴィッド・マレイ・ビッグ・バンド featuring メイシー・グレイ@ブルーノート東京(2013年)
デイヴィッド・マレイ『Be My Monster Love』、『Rendezvous Suite』(2012、2009年)
ブッチ・モリス『Possible Universe / Conduction 192』(2010年)
ワールド・サキソフォン・カルテット『Yes We Can』(2009年)
デイヴィッド・マレイの映像『Saxophone Man』(2008、2010年)
デイヴィッド・マレイ『Live at the Edinburgh Jazz Festival』(2008年) 
デイヴィッド・マレイの映像『Live in Berlin』(2007年)
マル・ウォルドロン最後の録音 デイヴィッド・マレイとのデュオ『Silence』(2001年)
デイヴィッド・マレイのグレイトフル・デッド集(1996年)
デイヴィッド・マレイの映像『Live at the Village Vanguard』(1996年)
ジョルジュ・アルヴァニタス+デイヴィッド・マレイ『Tea for Two』(1990年)
デイヴィッド・マレイ『Special Quartet』(1990年)


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