Sightsong

自縄自縛日記

ジョン・チカイ『Solo』

2018-05-12 07:48:29 | アヴァンギャルド・ジャズ

ジョン・チカイ『Solo』(FMP、1977年)を聴く。

John Tchicai (as)
Albert Magelsdorff (tb) (track-4)

ジョン・チカイは有名なわりに熱狂的なファンを見ない(ような気がする)。それというのも押し出しが弱いからである。

ここでも、普段の息遣いがそのままに増幅され、よろよろと揺らぐ。力によって弱さをコントロールしているというわけでもない。パワープレイによる興奮は皆無である。しかしそれによる幽玄さが魅力なのかもしれない。

最後の曲に、名手アルバート・マンゲスルドルフがデュオで参加する。さすが、見事にチカイの息遣いに寄り添っている。

●ジョン・チカイ
ジョン・チカイ『In Monk's Mood』(2008年)
ESPの映像、『INSIDE OUT IN THE OPEN』(2001年)
セシル・テイラーのブラックセイントとソウルノートの5枚組ボックスセット(1979、84、86年)
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(1965、95年)
藤岡靖洋『コルトレーン』、ジョン・コルトレーン『Ascension』(1965年)
『Jazz in Denmark』 1960年代のバド・パウエル、NYC5、ダラー・ブランド(1962、63、65年)


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