Sightsong

自縄自縛日記

ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』

2022-11-11 23:41:30 | 北米

ポール・ベンジャミン『スクイズ・プレー』(新潮文庫、原著1982年)。

ポール・オースターはずいぶん好きで、『リヴァイアサン』あたりからは邦訳を待ちきれず先に原書を読んできた(最新作の『4 3 2 1』は分厚くて諦めた)。けれどもNY三部作より前の作品があったなんて知らなかった。それがポール・ベンジャミン名義のハードボイルド『スクイズ・プレー』で、たしかに、どこかとどこかがつなぎあわされて運命的な結節点となる語りはオースター的。野球への憧れもまたオースター的。ミッキー・スピレインのような洒落た減らず口もたのしくて、真似したくてもできないところがまたいい。

●ポール・オースター
ポール・オースター+J・M・クッツェー『ヒア・アンド・ナウ 往復書簡2008-2011』(2013年)
ポール・オースター『冬の日誌』(2012年)
ポール・オースター『Sunset Park』(2010年)
ポール・オースター『インヴィジブル』再読(2009年)
ポール・オースター『Invisible』(2009年)
ポール・オースター『闇の中の男』再読(2008年)
ポール・オースター『闇の中の男』(2008年)
ポール・オースター『写字室の旅』(2007年)
ポール・オースター『ブルックリン・フォリーズ』(2005年)
ポール・オースター『オラクル・ナイト』(2003年)
ポール・オースター『幻影の書』(2002年)
ポール・オースター『トゥルー・ストーリーズ』(1997-2002年)
ポール・オースター『ティンブクトゥ』(1999年)
ポール・オースター『リヴァイアサン』(1992年)
ポール・オースター『最後の物たちの国で』(1987年)
ポール・オースター『ガラスの街』新訳(1985年)
『増補改訂版・現代作家ガイド ポール・オースター』
ジェフ・ガードナー『the music of chance / Jeff Gardner plays Paul Auster』


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