ノエル・アクショテ『Get Happy – Plays Sonny Rollins's “A Night At The Village Vanguard”』(2015年)を聴く。
Noël Akchoté (g)
これもまた、bandcampで怒涛のリリースを続けるノエル・アクショテの作品のひとつ。もう何が出ても驚かないだろうと思っていたがやはり驚いた、というか、笑った。ソニー・ロリンズの大名盤『A Night At The "Village Vanguard"』(1957年)における演奏曲を、ソロギターでやってしまっている。
もっとも、オリジナル版だけでなくその後のコンプリート版の曲を多く取り上げており、順番は異なる。また、「Pent Up House」、「Paul's Pal」はもとの収録曲には含まれない。そこまでのパラノイアではなく、あくまでファン道の行き着く先であったということに違いない。
アクショテの演奏は思った以上にオーソドックスで、やはりこれはロリンズへのリスペクトなんだろうなと思わせる。ソロにより太いテナーも、ベースも立ち現れ、また、ギターの軋みがドラムス的に機能しているようにも感じられる。
ネタではなく、思った以上に良かった。
●ノエル・アクショテ
カンタン・ロレ+ノエル・アクショテ『The Return of Q. & A』(2015年)
フィル・ミントン+ロル・コクスヒル+ノエル・アクショテ『My Chelsea』(1997年)
コクスヒル/ミントン/アクショテのクリスマス集(1997年)
ルイ・スクラヴィス+ティム・バーン+ノエル・アクショテ『Saalfelden '95』(1995年)