Sightsong

自縄自縛日記

アンドリュー・シリル+ミルフォード・グレイヴス『Dialogue of the Drums』

2018-07-07 00:06:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

アンドリュー・シリル+ミルフォード・グレイヴス『Dialogue of the Drums』(IPS、-1974年)。レコード。

Andrew Cyrille (ds, perc)
Milford Graves (ds, perc)

文字どおり、ふたりの傑出した打楽器奏者による対話である。これを聴いていると、数限りないリズムや放出される熱量にやられて、冷静に聴き分けていたはずが朦朧としてしまう。

確かに個性はそれぞれ発揮している。シリルは細かく繊細で解像度の高いドラミングを行い、グレイヴスはプロレスラーのごとく身体全体をもって叩くようなダイナミズムを持つ。しかし、それだけではない。シリルの力強さはグレイヴスに負けるものではないし、グレイヴスも荒々しさの中に独特の細かいリズムパターンを持つ。

こんなものをライヴで観たならどうなることか。トリップする者続出か。それとも音だけでは判らない違いを認識して覚醒するか。

●アンドリュー・シリル
ベン・モンダー・トリオ@Cornelia Street Cafe(2017年)
トリオ3@Village Vanguard(2015年)
アンドリュー・シリル『The Declaration of Musical Independence』(2014年)
アンドリュー・シリル+ビル・マッケンリー『Proximity』(2014年)
ビル・マッケンリー+アンドリュー・シリル@Village Vanguard(2014年)
ベン・モンダー『Amorphae』(2010、13年)
トリオ3+ジェイソン・モラン『Refraction - Breakin' Glass』(2012年)
アンドリュー・シリル『Duology』(2011年)
US FREE 『Fish Stories』(2006年)
アンドリュー・シリル+グレッグ・オズビー『Low Blue Flame』(2005年)
バーグマン+ブロッツマン+シリル『Exhilaration』(1996年)
ビリー・バング+サン・ラ『A Tribute to Stuff Smith』(1992年)
1987年のチャールズ・ブラッキーン(1987年)
『Andrew Cyrille Meets Brötzmann in Berlin』(1982年)
アンドリュー・シリル『Special People』(1980年)
アンドリュー・シリル『What About?』(1969年) 

●ミルフォード・グレイヴス
ミルフォード・グレイヴス+ビル・ラズウェル『The Stone - April 22, 2014』(2014年)
ミルフォード・グレイヴス+ビル・ラズウェル『Space / Time * Redemption』(2013年)
デイヴィッド・マレイ『Saxophone Man』(2008、10年)
ブラクストン、グレイヴス、パーカー『Beyond Quantum』(2008年)
ローウェル・デヴィッドソン(1965年)
ポール・ブレイ『Barrage』(1964年)


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