万世橋のフクモリにて、rabbitooを観る(2016/3/23)。
Motohiko Ichino 市野元彦 (g)
Daisuke Fujiwara 藤原大輔 (ts, effect)
Hiroki Chiba 千葉広樹 (b)
Koichi Sato 佐藤浩一 (key, p)
Noritaka Tanaka 田中徳崇 (ds)
トンネルの跡なのだろうか、音が筒状のコンクリートの空間に響く。循環し何かへとシフトしていくサウンド、ソロ回しなどではない形で個々が主張するサウンド。仕事のあとでとても疲れていたのだが、この循環に耳をゆだねていると奇妙に覚醒してきた。
この面白さは何ならむと思いググっていると、市野さんと田中さんによるインタビュー記事を見つけた。なるほどと腑に落ちるところがあった。
http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/rabbitoo/1000000958
そういえば渋谷毅さんだって、毎回違うことをやろうとする野心を漲らせているわけではないし、クリシェのようでいてクリシェでは決してない。同じように、プラクシスなるものと、それによる微細なズレが、ミニマリズムに限りない面白さを供給しているわけである。
●参照
福冨博カルテット@新宿ピットイン(2015年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』(2008年)