8月10日 はれ 38℃
今年のトヨターコンサートにいってきた、というか、トヨタのコンサートに行くのははじめてのこと
今回はTOYOTAがほとんどの席をおさえているので席がないよ…とは聞いていたが…
オットは出張中だし一人だしと、迷いながら前日とったのが、残り一席、一番前のはしから2番目という、微妙な席、えー舞台がみえない…
一番前の席も面白いよといわれた結果、いつもの2階席と目線が変わって、これはこれで面白い
ちょっと残念だったのは、わたしにはひいきの演奏者が数人いて、彼らを眺めるのもひそかな楽しみとなっているのだが、この席ではだあれもみえない
目の前は、カブトムシばっかと思ったコントラバスのグループ、
よおく見ると、絃をこする弓が微妙に違っている、音を違えるためなのかなあ、第1とか第2とかあるのかなあ、素人のわたしはわからないけど
第1バイオリンの人たちは背中ばっかり、 さすがTOYOTA、舞台のお花が素敵、いつもと違う
チェロのモーさんのチェロコンチェルト、いつも素敵なモーさんを、横顔と絃を裏側からみるアングルも面白い、そして額の汗がライトできらきら光っている
ハープのAYAさん、「くるみ割り人形」で素敵な音が流れてくるがみえない、AYAさん、今回も日本からこの公演のためにいらしているのね、
VNSOの演奏者はだいぶ育ってきて自前でいけるが、ハーピストはまだで、必要に応じてAYAさんが日本から飛んでくるときいている
2000年以前のVNSOを特集した番組と、2011年後の震災後の日本公演の前の様子を特集したフジテレビの番組のDVDを借りてみたことがある
ベトナム戦争の最中にホーチミンさんが、人には音楽が必要と音楽学院を設立し、
子供たちを戦火を避けて田舎の村に集め、楽器を弾くことを教えたのがはじまりだそう
その後の苦難の時代、満足な楽器もなく、それでも音楽が好きと、壊れたところを繕いながら、しかも安い給料で音楽を続けてきた人たち
2000年以降本名先生が育てている歴史を知り、現在の演奏者の努力をみていて、演奏が…とかそんな次元でなく、
ただただみんな頑張って…VNの人たちは不満足かもしれないけど… と応援している人たちがわたしの周りに大勢いる
子供たちを舞台に上がらせタクトを振らせるパフォーマンスでは、彼らののはじけるような笑顔が印象的で、あたたかいコンサートだったなあと思う
だけど、観客は相変わらずうるさい、しゃべるし、電話は鳴るし話すし…
私は最前列だったので感じなかったが、当日だと1階の一番後ろの席しかとれなかったという人がこぼしていた、わたしのお隣の人は途中で帰ったけど
こんなこともだんだん淘汰されて、演奏者が育ったこれからは観客の意識がかわってくるのではないかと、変わるかなあ…と思う