第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その119)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める 河津桜」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆平安のかに星雲より 約1000年 次・何時爆発 ペデルギウスや
西BOOさん
★広き河なれど豪雨は暴れ出す わが胸処にも兆すことあり
夕庵さん
★電車にて廣瀬大社にお詣りす 水司る大忌神(おおいみのかみ)
西BOOさん
★広瀬大社と聞けば懐かし河合町 豊穣祈る砂かけ祭り
夕庵さん
☆雪よけの藁帽子来て染寺に人待ち顔の冬牡丹さく
夕庵さん
★中将姫写しし称讃浄土経 PC使い印字し残す
西BOOさん
★曼荼羅を織りて浄土へ旅立ちぬ 中将姫の写経の文字
夕庵さん
☆佐保姫の目覚め待ちたる寒の日に神鹿は睫毛に雪とどめをり
夕庵さん
★春苑の子鹿は巫女に餌貰ひ その眼真黒に 潤みてをりぬ
みっちっちさん
【詞書】鹿寄せの行事
★飛び火野のホルンの音色に誘われて森の中より鹿駆けてくる
夕庵さん
☆早春の街はきらめき 水色の パンプス買ひて こころ踊りぬ
みっちっちさん
★スケッチャーの靴は孫よりプレゼント手に乗せ眺めて下ろさずにいる
夕庵さん
☆盆梅は古武士のごとく洞なして手足もがれつ花咲かせおり
夕庵さん
★盆梅の正しき姿 いかなるや 花よ 小枝よ 根の声聞かむ
みっちっちさん
★水のなか白き根伸ばすヒヤシンス土に水にと場所を選ばず
夕庵さん
☆山里に蕎麦処あり 早春の 水踊らせて水車廻りぬ
みっちっちさん
★三連の水車の廻る安曇野は梅花藻そよぐ水清く澄む
夕庵さん
★早春の水の清きに咲くといふ わさびの白き 花びりと美味
みっちっちさん
★率直な言葉は胸に響かいて わさびのように私を泣かす
夕庵さん
★あたたかき返歌行き交ふ仲間ゆへ しみじみと日を過ごせるものを
みっちっちさん
★きみの生む返歌の一首をキャッチして試行錯誤の歌を送らむ
夕庵さん
★推敲も試行錯誤も必須なり 詩歌の海を泳ぎ継ぐため
みっちっちさん
★どうしても成らぬ歌ありしばらくは毛布にくるんで寝かせておこう
夕庵さん
★寝かせたるワイン熟成 したれども 我が脳みその 成長いかに
みっちっちさん
★脳ドック受診の報せ来るとても怖くて受けず何年も過ぐ
夕庵さん
★脳みそを鍛へむとしてパズルせど 最後のピースひとつが足りぬ
みっちっちさん
★シナプスの刺激となるやナンプレは空白のマス埋めゆく快感
夕庵さん
★シナプスの刺激となるや 返歌して なほも返歌の鬼ごっことな
みっちっちさん
★境内でかくれんぼした幼の日 鬼はあれからいまだ帰らず
夕庵さん
「咲き競う 日本水仙」
☆紅白の婚の荷がゆく山里はやうやう春の色になりけり
みっちっちさん
★紅白の布で結わえし鏡こそ女の魂(たま)と教えられしよ
夕庵さん
★三面鏡のぞきて今日の 試合へと まつすぐに魂(たま) 据へてのぞまむ
みっちっちさん
★たっぷりと筆に絵の具を含ませて聖護院蕪を腰据えて描く
夕庵さん
★腰据へて詩歌(しいか)の海を泳ぎたり ちさきスマホに想ひあふれて
みっちっちさん
★きみの蹴る水中の泡追いかけて泳ぎしかの日 朝のプールに
夕庵さん
★きらめける朝の海へと飛び込みて イルカの群れと泳ぎたき夢
みっちっちさん
★地下街を同じ方向に人らゆく 水族館の鰯のように
夕庵さん
★地下街を上がればここは いづこやと 東西南北うろつくばかり
みっちっちさん
★異邦人となりてあの店 探しゆく 心斎橋はわが青春の街
夕庵さん
★西入りて上る下るの京の街 住所を聞けば行きつけるとな
みっちっちさん
☆凪海に光降らせる落日に己(おのれ)に残る命計りて
ポエット・M
★残された 命を計る術もなく 朝の光を胸に満たしぬ
夕庵さん
★残さるる 華やぐ命知らねども 落日いだく刹那いとおし
ポエット・M
★落日は輝く黄の雲したがえていよよ華やぐいのち愛しき
夕庵さん
★華やかに輝く命もちえぬも 落暉に消えぬ矜持もちたし
ポエット・M
★腰痛に杖つくことを言われても一度も使わぬわれの矜持は
夕庵さん
★腰痛の予防をめざし泳ぎいる 無理をするなと友らは言うも
ポエット・M
★平泳ぎは腰に負担がかかるゆえ クロールがよしと日ごと励みし
夕庵さん
☆長き夜に君を偲ぶも有明の 月はおぼろに雲をつらぬき
ポエット・M
★有明の月憎らしや夢に逢う 人の面さえ定めがたきに
夕庵さん
☆凪海に光降らせる落日に 己に残る命計りて
ポエット・M
★山の端(は)の朝日を深く 身のうちに いのち重きを今日も生きなむ
みっちっちさん
【詞書】「明けの三日月」は、明け方に輝いて見えます。
★しののめに明けの三日月冴え冴えと 命をつなぐ光たしかに
ポエット・M
★薄墨を 刷くやに雲は たなびけど ありあけの月しかと光りぬ
みっちっちさん
★長き夜に君を偲ぶも有明の 月はおぼろに雲をつらぬき
ポエット・M
★有明の孤高の月を ながむれば あの夜の君の円(まろ)きを偲ぶ
みっちっちさん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き初める 菜の花」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆大谷のドジャース初のキャンプイン 肘の故障も棚越え連打 西BOOさん
★大谷選手(おおたに)は日本男子よ 堂々の世界の大谷と上りつめゆく 夕庵
よろしくお願いします。
☆ふるさとの山河は寂と霞たち 落日の鐘ひとつ渡りぬ みっちっちさん
★子規聞きし同じ鐘の音境内に響きて春ののどけさにいる 夕庵
☆寺町に待ち合はせして 八重霞 君見えぬまま立ち尽くしをり みっちっちさん
★時計草の針を数えて待つほどに手を上げ車道を駆けてくる人 夕庵
☆渋滞のヘッドライトが竜のごと 霞の帯を街はづれまで みっちっちさん
★菜の花の黄色の帯は何処までも続いて春は駆け足で来る 夕庵
夕庵さんへの返歌です。
⭐️少女らのひそひそ話するようにレース揺らしてシクラメン咲く
夕庵さん
★真白なるアオザイ纏ふ少女らの笑顔弾けるサイゴンの朝
みっちっち
よろしくお願いいたします。
⭐️春陽といえど名のみに雪降らせ 涙法師の空となりゆく
夕庵さん
★名残雪見ぬまま春は淡くして タイヤ交換せぬも幾年
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆名残雪 見ぬまま春は淡くして タイヤ交換せぬも幾年 みっちっちさん
★人乗せぬこと条件に更新し 真っ赤な車で友の去りゆく 夕庵
よろしくお願いします。
☆大谷選手(おおたに)は日本男子よ 堂々の世界の大谷と上りつめゆく 夕庵さん
★沢村賞 他のタイトルも独占す 山本投手も期待高まる 西BOO
よろしくお願い致します。
☆真白なるアオザイ纏ふ少女らの笑顔弾けるサイゴンの朝 みっちっちさん
★中国は 太極拳の人多く ゆるり空気の流れる公園
夕庵
よろしくお願いします。
⭐️菜の花の黄色の帯は何処までも 続いて春は駆け足で来る
夕庵さん
★ネモフィラの丘の向こうの海広く 青冴へ冴へと 春は来にけり
みっちっち
⭐️時計草の針を数えて待つほどに 手を上げ車道を駆けてくる人
夕庵さん
★向こうから駆けてくる人 君じゃない 期待と不安 交じる初恋
みっちっち
よろしくお願いいたします。
☆舟唄になぜか涙のこぼれいる 燗酒すでに冷えるも知らず ポエット・Mさん
★ちーたんはあきちゃんのうたにねむるのや なつかしこえにのどをならして 夕庵
よろしくお願いします。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。
✰少女らのひそひそ話するようにレース揺らせてシクラメン咲く 夕庵さん
★「内気」たる花言葉なりシクラメン 花びらたるや「ひそひそ話」 西BOO
よろしくお願い致します。