四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その129)

2024年04月24日 05時53分28秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その129) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める なにわ茨」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は
  源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・
  単語や自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語
  巻名歌から1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・14玉鬘(たまかづら)
  歌の背景
  光源氏三十五歳。夕顔の遺児玉鬘は乳母と筑紫へ下っていたが、
  後に玉鬘と乳母達は上洛し、初瀬に参詣していたところ、右近に
  再会。それがきっかけで源氏に引き取られる。
〇恋ひわたる身はそれなれど玉かづら いかなる筋を尋ね来つらむ  光源氏
「返歌」
☆夕顔の 忘れがたみ 玉かづら 深いえにしに 思いを馳せる
註)紫式部集・14
〇はらへどの 神のかざりの みてぐらに うたてもまがふ 耳はさみかな
「返歌」
☆山法師 紙のかんむり 憎らしく 陰陽博士 気取っているも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「源氏物語巻名歌・玉鬘」「紫式部集・14」から、それぞれ一首ずつを
 選んで返歌頂きました。
 玉鬘十帖は、それ以前の物語から趣をかなり変え、王朝貴公子たちにかなり
 厳しい視線を浴びせつつ展開されていますね。
 紫式部自身が、彼らの素顔や、実態を現実に知る中で批判を深めた記述が、
 随所に見え隠れするようになります。それらを踏まえて光源氏の歌も
 解釈していきたいと思います。
 今回の光源氏の「恋ひわたる・・・」の歌は、「今も昔と変わらず、亡き
 夕顔を恋い続ける私だが、この子はいったいどんな縁で、実の親でもない
 私のもとを訪ねてきたのだろうか」と意訳できますが、結果的に自分の
 養女にしてしまいますね。そんな物語を踏まえ、作者の詠んだ下の句を
 「深いえにしに罪の想いも」と、添削させて頂きましたがいかがでしょうか。
【ご参考】

★夕顔の 忘れがたみ 玉かづら 深いえにしに 罪の想いも
 二首目の紫式部の歌は、髪もない法師が紙の冠をつけて陰陽博士のように
 している姿を批判して詠まれていますが、作者の返歌は、まさにそのもの
 ずばりと直截に詠われていますね。このような返歌もありと考えます。

【詞書】夏日の到来を詠ませて頂きました。
☆遅咲きの桜も散りて 南風 汗ばむ陽気 春を惜しむる
【詞書】長男の命日を読ませて頂きました。
☆13日 我が長男の命日に 今も己の無力を悔いる
【詞書】ドジャースの大谷選手で詠ませて頂きました。
☆一時期は 賭博の疑念もたれるも 新チームでの努力にエール
                         西BOOさん
【解説】
 今回も、追加分も含めて三首詠んで頂きました。
 一首目、開花の遅れた桜でしたが満開まではかなり短く、花の命の短さと
 儚さを、とりわけ感じさせられ「春を惜しむる」想いも作者にとって一入
 であったと感じます。そんな想いが凝縮し表現され、共感を誘う詠歌と
 考えます。
 二首目、短かった我が子の生涯への悔恨の情は、実際に味わった者のみの
 もので、私たちが軽々しくお察ししますとは申し上げられませんが、
 それでも、その悲しみに寄り添いたいと思います。
 詠うこと、悔いること、そして、その喪失感と、とことん向き合うこと、
 そんな日々が、作者とご子息との絆になってきたことを、そしてこれからも、
 なっていくことを信じたいと思います。

 30年余にわたる痛切な思いを抱えての歳月の歩み、その日々を改めて
 感じています。
 三首目、まさに詠われている通りですね。「エール」は皆さんの想いです。

【詞書】春のお餅二首と、春の少年への応援歌一首、出詠いたします
☆草餅の甘みふくらむ一杯の緑茶ゆるりと昼下がり春
☆ひんやりとうぐいす餅の透き通り この頃とみに亡き母のこと
☆村を捨て車窓に涙す少年へ 散る花やさし想ひ出いとし
                         みっちっちさん
【解説】
 三首の歌は、いずれも物語性のある風情の感じられる詠歌と思います。
 とりわけ、二首目の歌は涼しげな「うぐいす餅」の透明感と、亡き母
 への深い思いを織り交ぜて、感傷に堕さない美しさと静寂さを
 感じさせます。
 さらに、「この頃とみに」と表現することにより、平板でない
 奥行きを感じさせる歌になっていると考えます。
 三首目の歌は、能登の震災で村を離れざるを得なくなった少年を
 詠ったものでしょうか。そのような背景でなくても、「村を捨て」
 旅立たざるを得ない少年の決意と哀しみの涙を、散る花が優しく
 見守る情景が浮かんで来ます。
 このようなシーンに接し、優しい眼差しで見つめ、詠う作者の感性に
 拍手を送りたいと思います。

詞書】桜の季節も終わります。桜を偲んでの3首です。
☆四百年桜大樹は咲き継ぎて 平家の里を今も護りぬ
☆夕されば襤褸を纏いし落ち武者が 髪振り乱し橋渡り来や
☆桜苗 訪米土産に250本 岸田首相の危うき笑顔
                         夕庵さん
【解説】
 桜にまつわる三首の歌は、それぞれシーンは異なりますが、桜に寄せる
 作者の強い想いと、物語性に満ちています。

 一首目の歌、樹齢四百年の桜と言いますと、染井吉野ではなく、江戸
 彼岸桜、山桜、枝垂れ桜等でしょうか。その桜が咲き継ぎ、
平家の里を
 今も護っているという美しくも頼もしいイメージが
表現されています。
 そして、自然と歴史、人々の絆と里人の
確かな結びつきが歌から
 感じられます。

 桜大樹は、400年もの歳月を生き続け、美しい花を咲かせてきましたが、
 それは、里人の祈りの対象であり、心のふる里
とも言える存在であることに
 寄り添い、静かに語る歌となっています。

 三首目の歌の「危うき笑顔」の表現の深さを、是としたいと思います。

     「咲き初める 西洋シャクナゲ」

【詞書】YouTube短歌:ゴジラ              
☆欲望から産まれた怪獣(ゴジラ)は
   人の弱さで成長して破壊する

【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 フォローしている方が、ゴジラ-1.0を観てきたとの投稿から、秋に見逃した
 ので、検索すると近所の映画館で、上映しているので、早速観に行きました。
 今は、観ようと思えば、ネットからいつでも観られる時代だが、大画面と
 大音響の迫力と恐怖。こう言う映画は、やっぱり映画館だなと思います。
 観客は3名だった。アカデミー賞受賞記念公開だとは思うのですが。
 Gさんが、子どもの怪獣映画を観て?と思われるでしょうが、昭和29年
 公開のゴジラは、70年経っても恐怖を与えてくれます。
 「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」と云ふフレーズもGさん
 だからか。。。
 個人的には、三丁目の夕日的(監督脚本山崎貴、出演者吉岡秀隆、堤真一が
 同じ)?有名俳優がエキストラ?、鎌倉殿の十三人の木曽義仲役の
 青木崇高さんが生き残り整備兵として言い味を出していたと思った。
 このエンディング最後まで観たのは、やはりゴジラだからかも。
 怪獣は、ゴジラとお読み下さい。
                         自閑さん
【解説】
 「ゴジラ-1.0」を映画館で観られたとのこと。私も「いやぁ、映画って
 本当にいいもんですね~」と申し上げたいと思います。
 あの大画面と、音響と、ため息と共に味わう感動と恐怖の共有は映画館故に
 味わえると私も思っています。
 監督・脚本の山崎貴氏と言う人ほど、現在の日本映画界で戦中戦後の日本に
 こだわってきた映画監督はいないと言われていますね。
 初代から正統に継承された「ゴジラとは核の恐怖を具現化した存在である」
 ということを、今回の映画ではかなり強調していると感じました。
 ゴジラ誕生の背景には、広島・長崎への原子爆弾投下や、アメリカの
 水爆実験による第五福竜丸事件(1954年3月)がありました。そのことが
 本作で最も強調されたのは熱線放射の演出で、劇中の銀座襲来により銀座が
 地獄絵図に変わるシーンと思っています。
 今回詠われた「欲望から産まれた怪獣(ゴジラ)」の表現は、人々の内に
 存在する力である欲望が、このゴジラのような怪獣を生み出したのだとの
 指摘。これらは、ウクライナ、パレスチナ、イラン等の惨状を見ると
 明らかです。またこの歌の下の句で「人の弱さで成長して破壊する」する
 ことを、押しとどめるのも人でであることを暗喩しています。この歌の
 行間に込められた想いを受け止めていきたいと思います。

【詞書】4月19日(金)の朝日新聞1面、社会面(35面)より。鎌倉時代の歌人、藤原
  定家自筆の文書、「古今和歌集」の注釈書、「顕注密勘
(けんちゅうみつかん)」
  が、定家を遠祖に持つ京都・冷泉家の蔵から
発見されました。上巻に原本は
  無く、南北朝の頃に当時の冷泉家の
当主の方が書いた写本なんだそうです。
  …それでも充分凄いと思いますが…。しかし、中巻と下巻は調査の結果、
  定家の自筆なんだとか。専門家の方は「国宝級の発見」と言うて
はるらしい
  です。…なんてことない外見の箱に入っていたんだとか。

  当代のご当主、冷泉為人氏によると、冷泉家の歴代のご当主が一生に一度、
  開封されていたそうですが、明治時代に開けたのが最後で
130年ほど開け
  られず、忘れられていたんだそうです。(…うひゃあ…)
新聞に載っていた
  写真でその筆跡を見て、以前見ていた鈴木京香
さんと波瑠さん主演の
  ドラマ(2018年4月~放送、’20年8/6~
シーズン2)「未解決の女・警視庁
  文書捜査官」のシーズン2第2話で
「定家様(ていかよう)」を初めて知り
  ましたが、ドラマの中でも
「国宝級!」と言われてた本物が現存して
  いたんや!…直筆なんや!
凄!これが「定家様」かー!って感じでした。
  クセ強な字の「八座沈老」(定家さんのペンネームだそうです)が何か
  面白かったです。鎌倉時代の人である定家さんが300年ほど前の
「古今~」
  の言葉やニュアンスが判りにくくなっているからと書かれ
たものなんだ
  そうですが、「300年でもそれって…。今の人が古典
判らんのと同じやなあ」
  と思ってちょっと、微笑ましくなりました。…
国宝になるといいですね。
☆800年 時を越えての「定家様」
      ペンネームまで生き生き踊る
【詞書】開幕から負けが多く、最下位にもなっていたのに、じわじわと順位を
  上げ、ついに0・5ゲーム差で首位中日ドラゴンズを追い詰めた
阪神
  タイガース。4月21日の甲子園でのゲームで、雨の中6回の裏、
2アウト
  1、2塁でバッターはサトテルこと主砲佐藤輝明。雨の中、
黄色いレイン
  ポンチョが揺れるライトスタンドへ、やってくれ
ました!サトテルが一発!!
  アーチを掛けた!!…3-0として7回が
終わったところで審判さんがコールドを
  宣言!…ドラゴンズ
陣営は不満だったようですが、まあ審判さんの判断ですし。
  …ともあれ、トラのドラゴン退治と相成りました。わーい首位だ首位だー!🙌
  この調子で目指せアレンパ(二連覇)!!
(…と、信じたい!…大丈夫ですよね?)
☆サトテルの一発雨を切り裂いて
         首位奪いたるコールドゲーム
【詞書】今日4月23日は「本を送る日」として知られる“サン・ジョルディの日”
  ですが、検索していてふと目に入ったのが“ドラゴンの日”。

  ドラゴン好きとしては「何?何?」と興味を惹かれて調べてみると、
  サン・ジョルディに関する伝説で、暴れて人々を苦しめるドラゴンを鎮める
  ために、ある姫が人身御供になる…というところにやって
来た聖ジョージ
  もといサン・ジョルディがドラゴンを倒し、
その流れた血の中に咲いた
  薔薇の花を愛した姫君に贈った…。
という話なんだそうで、聖ジョージ=
  サン・ジョルディ(スペイン語)が
殉教した4月23日に本もですが“愛する人
  に花を贈る”の由来だとか。

  …学生時代…’84年頃に書店で初めてバイトした頃に“サン・ジョルディの日”
  を聞いたのが最初かな…。サン・ジョルディ=セント
ジョージって意識
  なかったのでちょっとびっくりです。

  (「言われてみれば」ですが)は聖ジョージと言えば、優しいドラゴンと
  ラストシーンで宴会をする「人のいいりゅう(「お人好しのりゅう」かも)」と
  いう物語が好きなんですが、“ドラゴン=退治されるべき
もの”な図式は
  何だかなあ…です。
(この前に“トラのドラゴン退治”とか言ってましたが)
  なんか
「ドラゴンの日」という言葉にはめちゃくちゃ惹かれましたが…。
  こんな感じです。“サン・ジョルディの日”のファンタジーのような話に
  何となくヤマタノオロチ伝説が思い浮かびました…。

☆サン・ジョルディ
   助けた姫に贈りしは
     倒した竜の血に咲いた薔薇🌹
                         ちがやねこさん。
【解説】
 今回も「顕注密勘」「サトテルの一発」「本を送る日」との、ホットな
 テーマを作者流に、深堀して興味深く詠んで頂きました。
 一首目の歌、藤原定家は勅撰和歌集「新古今和歌集」の選者ですが、
 その定家の直筆書、古今和歌集の注釈書「顕注密勘」の「国宝級」の
 原本が発見されことを詠んでいますね。これは短歌に関わる方は
 もとより、国文学に携わる方、さらには日本の文学史にとっても
 驚愕の発見と言えます。そんな想いが下の句の「ペンネームまで
 生き生き踊る」に込められています。ちなみに藤原定家のペンネーム
 は「八座沈老」です。
 二首目の歌は、アレンパ(二連覇)が達成された折には、おそらく
 「記念すべき日」と言われるであろう、ゲームの結果を詠んでいますね。
 「サトテルの一発」でもぎ取った雨天コールド勝ちは、阪神の今年の
 行く末を占う試合になるやもしれません。そんな予兆を詩人の感性で
 詠んだ、作者は「アレンパの女神」と呼ばれるかも…。
 三首目の「倒した竜の血に咲いた薔薇」とは、凄みのある真紅の薔薇ですね。
 「殉教伝説」はいずこの時代にも存在しましたが、人身御供はどんな
 崇高な想いであっても、あってはならないと考えます。最近、名古屋の
 河村さんが、とんでもないことを言っていますが…。多くの歴史が
 真実として教えることですが…、かつて、自らは安全な場に身を置いて、
 若者たちに「大義の為に死ね」と言って、はばからなかった醜い人々の
 存在を
私たちは忘れてはならないと思います。

☆見上げたる人の人生のせて散る 岬広場に 花吹雪して
                         ポエット・M
【解説】
 三浦半島の、あまりメジャーではない小さな岬に山桜の大木があります。
 ちょうど
散り時を迎え桜吹雪が舞っていました。撮影スポットでもあり10人
 ほどの
方が、それぞれ花吹雪を浴びながら感慨深げに桜の老木を見上げて
 いました。空から舞い落ちる花びらを追いながら、その方たちは人生の
 断片や過ぎ去った、かつての物語を想い起しているのではないかと、
 勝手に推測し詠んでみました。

 この歌では自然の移ろいと、それに重なる自らの人生の移ろいと儚さを
 表現して見ましたが、情緒優先のゆるい歌になってしまいました。
 皆さんのご意見を頂ければと思います。


     「咲き満ちて散り際の 山桜」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(36)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め、小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。に
     
17.「短歌の章」 三春の滝桜(1)

   紅枝垂れ齢千とせの滝桜    
           千歳の命のあてに妖しき
            
   栄枯の夢 夢また夢と知りぬべし
           千歳咲き来し滝桜花

   匂い立ち空をとよもす桜花
           栄華は及ばず千歳の花に

  
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】先週に引き続き掲載致します。
 fumiel-shimaさんからのコメントです。
 「皆さんの気持に少しでも近づけるよう・・・」
 皆さんお一人お一人が描かれたイメージに少しでも近づけるように…と、
 何度も繰り返し読ませていただきました。
 過ぎし日の…あるいは今やはるか遠い日のあの思い出…皆さんのいつまでも
 心に残るような大切な気持とその光景が朧気ながら春風に乗って私にも
 緩やかに伝わってくるようです。
 そして皆さんそれぞれが持つ大きなものへの想像力と目の前の小さな事象
 への細やかな神経、気配り…それらが映像となって私の胸の中でも膨らんで
 いくようです。皆さんがものを見た瞬間に言葉が浮かぶその時の様子と
 表情を想像するだけで感動します。

ポエット・Mの返答コメント
 いつも「水曜サロ」ンへ、励ましと温かな、お心の篭もったコメントを
 頂き私はもとより、各々のメンバーも励まされております。改めて、
 御礼申し上げます。
 「短歌を詠む者は現実の表現者であり、半歩先の預言者であれ」と、かつて、
 私の短歌の師より教えられたことがあります。
 fumiel-shimaさんもおっしゃる様に、目の前で起こっている事象に真っ向
 から対応し、その洞察と表現を行い、さらに詩人としての感性を磨き
 半歩先を予見し、時には警鐘を鳴らすべく詠えと…解釈して参りました。
 未だ、成し得ていない自分を反省している所ですが、心したい教えと
 思っています。
 fumiel-shimaさんのコメントをエールとして受け止めさせて頂き、これからも
 「水曜サロン」を見守って頂ければ幸いです。

     「咲き初める 花水木」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字程度にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


コメント (13)    この記事についてブログを書く
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13 コメント

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短歌投稿 (knsw0805)
2024-04-24 06:12:22
24年4月24日分短歌は午前2時6分「ボランティア」に投稿致しました。よろしくお願いします。
返信する
ポエット・Mさんへ (西BOO)
2024-04-24 06:23:02
おはようございます。
早速ですが、三首出詠させて頂きたいと思います。

黄砂の酷い日を詠ませて頂きました。
新緑の卯月となれど 空くすむ 遥か彼方の砂嵐にて

特選神名牒の船山神社に饒速日命が記されているのを見て詠ませて頂きました。
明治期の神名牒に饒速日 名が記される 船山巨石
特選神名牒 ⇒ https://dl.ndl.go.jp/pid/971155/1/64

ナンテンが元気になったことを詠ませて頂きました。
枯れかけたナンテン新た 芽吹くなり おてんと様と肥料に感謝

よろしくお願い致します。
返信する
Unknown (みっちっち)
2024-04-24 06:26:49
おはようございます。
春の動物の仔を三首、出詠いたします。

出産の後、頑張って立とうとする仔馬、
ぴょんと飛ぶ仔猫の可愛さ、動物園の麒麟の餌台は高いなという発見。
なお仔馬、仔猫は春の季語ですが、麒麟の子は季語ではありません。

⭐️羊水に濡れそぼつまま 弱々し 四肢震はせて仔馬立つ朝

⭐️動くものじつと見つめて飛び付けば ふはりと仔猫 毛玉のごとく

⭐️春天に餌台高く むしやむしやと さつきちやん てふ麒麟の子食(は)む

よろしくお願いいたします。
返信する
ポエット・Mさんへ (夕庵)
2024-04-24 20:43:23
こんばんは。

☆見上げたる人の人生のせて散る 岬広場に 花吹雪して      ポエットMさん

老木と花吹雪を見上げる人、夫々の人生を振り返ります。来年も又この桜を見ることができるのだろうかと花吹雪は命の滅びを感じ、切なくなります。
しかし、ここに「岬」を登場させることによって
海へと目をやると大海原は遙かな希望を促して
くれるようです。
若い人の感性を信じて、大きなスケールのあるお歌だと鑑賞させていただきました。

よろしくお願いします。
返信する
今週の詠草です。 (夕庵)
2024-04-25 09:01:16
おはようございます。

艶やかだった桜にかわり、季節の移ろいを感じます。

☆面伏せて藤の挿頭(かざし)の巫女の姿(かげ)むらさき染まる木漏れ日のなか

☆春の雨やさしく花を散らしゆき芽吹きの序奏を奏でる季節

☆引き出しに忍ばす便りはふうわりと春の匂いをまといて眠る

よろしくお願いします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2024-04-25 22:47:32
Kenさん こんばんは。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

今回は「源氏物語」から二首、「紫式部集」から一首を詠んで頂きました。
いずれも学びを深め、読み込んだ後が覗われ、私にも学びとなります。

一首目、明石の君が長い間、会えない娘にあてた歌は「長い年月、
あなたにひかれて過ごして参りました。新年の今日、うぐいすの
初音-初便りをお聞かせくださいまし」と意訳できますね。
二首目は、その歌への返歌として「お母様とお別れして年は
たちましたが 鶯(私)は巣立ったもとの松の根(母上)を
忘れるでしょうか、いえ 決してお母さまを忘れていません」
と娘からの返歌となっていますね。
その娘から届けられた手紙の返事を読んだ明石の君は、嬉しさの
あまり興奮を抑えられず、訪ねてきた光源氏と新春第一日目の夜を
ともに明かしてしまいますね。その様がKenさんの詠まれた二首目の
「嬉しさに 思い乱れる・・・」に表現されています。
「想いに踏み込み」少し添削させていただきましたが・・・。
★嬉しさに 乱れる想い 明石の君 黒髪ぬめり 妖し艶なす

三首目の紫式部の歌は、「北に向かう雁のつばさにお手紙を託して
ください。雲の上のように離れてしまいますが、手紙を書き続けて
くださいね」と意訳できますが、今まで通り手紙を下さいねとの
歌ですね。Kenさんの返歌はこころよい返事となっています。
「雁のつばさに ことづてよ」という表現は、漢の故事を精通していた
紫式部の、豊かな教養ゆえの心憎い歌となっています。

これからもよろしくお願い致します。
返信する
西BOOさんへ (ポエット・M)
2024-04-25 22:48:54
西BOOさん こんばんは。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

一首目の歌は、新緑の美しさと、遠くの砂嵐に伴う黄砂の対比が
描がかれていますね。
新緑の季節には、自然の美しさが際立ちますが、その匂い立つ美しさも
黄砂でくすんでしまい、空ばかりか新緑さえも霞んでしまう、そんな
残念な情景が、誇張なく淡々と表現されています。そのさりげなさが
かえって心残りと、残念さとを際立たせる歌になっています。

二首目は、西BOOさんの研究されている「船山神社」にまつわる
饒速日命(ニギハヤヒ)についての歌ですね。「特選神名牒」は
「延喜式神名帳」の注釈書であるとのこと。
『日本書紀』と『古事記』には、神武天皇と饒速日命の出会いが
描かれていますが、神話と船山巨石との関りは、歴史ロマンを感じます。

三首目、枯れかけたナンテンを蘇らせたのは、西BOOさんの丹精の
賜物ですね。「おてんと様と肥料に感謝」の下の句に、西BOOさんの
謙虚さと誠実さを感じます。

これからもよろしくお願い致します。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2024-04-26 13:01:46
みっちっちさん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

季語について教えて頂きありがとうございます。俳句では季語が必須と
なりますが、一句、17音の中で季語が占める位置は大きく、主役であり
俳句の出来を決定づけていますね。短歌では季語は意識しませんが、
そのもつイメージの大きさを活用する手法はありと思います。
「仔馬」「仔猫」「麒麟の子」それぞれの春景色を印象深く詠んで頂きました。

特に二首目の歌は、仔猫が毛玉のようにふわりと跳ねる様子が、愛らしさと
軽やかさを感じさせます。
また、みっちっちさんのもつ繊細な観察眼で、日常の小さな事象や、
その瞬間にも心を寄せていることが伺えます。これら好奇心や遊び心は
詩人の特性として、とっても大切なものと感じます。
三首目は、新たな発見をそのまま歌に詠みきる力量を改めて感じさせて
頂きました。
これからもよろしくお願い致します。
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2024-04-26 13:04:48
夕庵さん こんにちは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

三首の歌、いずれも移ろう季節を情趣深く詠んでいますね。
一首目の歌からは、奈良万葉植物園の「藤」の木漏れ日を浴びる巫女さんの
楚々とした姿が思い浮かびます。
調べも整っており「むらさき染まる木漏れ日のなか」の下の句が、美しさと
ともに神聖な雰囲気を醸し出しています。なお、藤の挿頭を髪にさすのは
長寿を願う意味合いがあるとのこと。多くの意味合いを込めながらすっきりと
詠まれている所に、夕庵さんの詠み手としての力量を感じ、学ばせて頂きました。

なお、私の「見上げたる人の・・・」の歌の歌評をして頂きありがとうございました。
おっしゃる様に「花吹雪は命の滅びを感じ、切なくなります」ね。「岬広場」の
意図を汲んで頂き嬉しさと共に、過分な解釈をして頂き恐縮しています。
夕庵さんの歌評の視点に学んで参りたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
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Unknown (jikan314)
2024-04-28 15:15:03
【短歌投稿】
【詞書】YouTube短歌:同じあやまち パリは燃えているか2     
☆われわれはどこにむかっているのだろうか?
   おなじ過ちをくりかえしつつ

☆我ハヒト科ヒト目
   滅ビノミチヲタダあゆむダケナノカ?

【短歌説明】
YouTubeを観ていると、以前観た曲などがリストアップされます。同じ曲、同じ演奏会でも、聴く側の感覚によって 違って聴こえます。加古隆さんのパリは燃えているかは、水曜サロン122回に、愚かな記録として愚詠を投稿いたしましたが、今回は、終末的イメージが湧きました。
4月だと言うのに、夏日を記録して温暖化を実感し、ウクライナ・ロシア、イスラエル・パレスチナ・イラン情勢は混沌としてきた事が原因かもしれません。
一首目は、1字だけ漢字を、二首目は、漢字カタカナであゆむだけひらがなを。こう言う技法を嫌う方も居られるが、自分の感覚を読者に伝えたい、それが短歌だと思うので、御容赦願います。
2回目ですが、下記URLにパリは燃えているかを貼付しますので、御覧戴ければ幸いです。
https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/c68f2d9d7547ce97a4add340fdc43a1c
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