・・遮光器土偶 *写真は”遮光器土偶”画像より転用
遮光器土偶が三室の馬場小室山遺跡から発見された。
・・・馬場小室山(三室)からは縄文時代中期から晩期にかけての集落跡、土壙群などからなる夥しい量の遺物を包含する大遺跡が発掘されている。ここからは人面画付土器や遮光器土偶も発見され一躍脚光を浴びることになった。また、この遺跡と一部重なるように隣の大字三室字東宿からは弥生時代後期の集落跡も発掘されている。・・・
この宇宙人みたいな、少し滑稽な土偶は、古代日本人を表現しているなどと到底思えない。それに、まるで眼鏡をかけているようにも見える。・・・これはいったい何なんだ?!・・・
三室は古代、”聖なる地”であったと言われる。氷川神社の発祥に、地元神を祀る”荒脛巾”という神がいたという。神は火を操り、産鉄の技術を持っていたらしい。
そこで、空想だが・・・大胆な仮説で、”たたら”で鉄を造る時、火力を強めて目を痛めるのを防ぐための”眼鏡”だったのではなかろうか・・・と思う。滑稽な空想であるとは思うが、意外と信じている自分がいる。
そしてもうひとつ・・・鉄の製法は渡来人によってもたらされたというが、渡来人秦族の中に、製鉄の技法をもった”タタール人”がいたのではないかと・・・根拠は何もない。
・・小室山遺跡・小室山
・・祠に ”小室社”とあります。
付近に、”武蔵武芝”に繋がる氷川女体神社の宮司家を勤めた武笠家もあります。
「意図は、なんだでしょう」
車中、鈴木さんにきいてみた。(中略)
「芸術だったと思います」いい解釈だったと思った。
そんなくだりを思いだしました。
遮光器土偶に限らず「縄文のビーナス」もはてしない想像を呼び起こすロマンですね。
「人面土器」や「アイマスク土偶」は面白いですね。
描いた対象は、確実に存在した、となると・・・
想像が膨らみます。
パラパラ・・とめくって読むのを止めた「白鳥伝説」・谷川健一という本を今無性に読みたくなっています。