ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

鷲神社と植木のさと・・・

2013-11-11 00:11:20 | 日記

・・鷲神社、由緒板

神社の名前は、妙ではあるが、由来は一般的な縁起のようだ。古い神社は、どうも源某の名前が好きなようで、大概ここらの地の神社は、京都や奈良の朝廷に従わない東北の豪族をやっつけに東征し、途中の地で戦勝祈願した場所が、神社として設立され残っている。戦国時代も、地方の豪族が隣接と戦う前に、古の法にのっとり、その神社に戦勝祈願している。

鷲・・という、他ではあまり類を見ないが、大鷲神社とすれば例は多い、規模の小型の由縁か。

・・鷲神社奥の院

 

この地は、周囲より標高をもつ台地で、職業は農家に分類されるようだが、いささか風景を異にする。野田、代山辺りから安行、峯八幡辺りまでは、日本では有数の植木の育成供給地である。下の写真は、その植木の苗畑の様であるが、ここの季節の色は趣がある。特に、秋と春は、付近の私道とも覚しき迷路のような細道を散策するのが楽しい。目的の神社や仏閣を地図で探し当て、訪ねても、一発で目的地に到った試しがないが、ここの季節の色は、疲労感などを感じさせない。

・・庭の植木の苗木

・・同上・そのまま庭に・・・

東武野田線の大宮駅の次の次の駅が大宮公園駅で、公園と反対側に盆栽町がある。ここは昔盆栽村と呼ばれていた。関東大震災の時、東京の小石川付近の植木職人や盆栽業者が集団移住して形成された集落という。のちに地元の盆栽好きもここに住居を求めて移住し、今や世界的に有名な盆栽の町になったという。しかし、現在、ここは造園業・植木業・園芸農家が存在しないことも特色である。

勝手な想像であるが、関東大震災で東京を離れた植木業、造園業の商売を重視した人達は、もっと広域に、植木苗場が豊富に作付けできる、さいたま市緑区や川口市安行などへ分流して、ここに一大植物園の植木の苗場をつくったのではないかと思っている。先日、群馬の御荷鉾山系の端の三波河原の三波石という庭石の産地を見て、今日ここに、植木を見て、日本の庭園を思ってみたが・・・実は、マンション住まいで・・・叶わぬ夢・・・

 

場所;鷲神社・・埼玉県さいたま市緑区南部領辻

 

コメント
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