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注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

下田市箕作(上原美術館対岸)における盛土について

2024-02-15 15:50:36 | 下田市政

下田市箕作区内においては現在問題となっているインターチェンジ隣接地のほかに平成30年度から検討が進められている「下田市建設発生度検討候補地」という伊豆縦貫道建設発生土活用候補地がある。それが上原美術館から稲梓川を挟んで対岸の農地である。

当初は補強土壁で大きな面積を確保し遊具を配置した公園との案もあったが、現在の計画では安定勾配の法面でのグラウンドゴルフができるような広場とトイレ・駐車場が配置される程度の計画となっている。説明会では救急用のヘリポートとの住民要望があったのに対して緊急時においてはヘリが着陸できるように考えているとの回答があった造成候補地である。

能登の震災では多くの盛土造成地が液状化したことから下田市に対して地盤調査結果を公文書開示請求し、今日公開があった。

公開文書の主要は以下のとおり。

・平成30年度のボーリング調査等を元に令和4年度に「建設発生土活用土地利用検討業務」として円弧滑りに対する安全性の検討が行われていた。

・現況地盤が脆弱なため法尻の現況地盤を地盤改良(セメント系地盤改良)することで円弧滑りに対する大地震時の揺れに対する円弧滑りに対する安定性が得られる。

ということであったが、まだ詳細設計ができていないとのことで盛土層自体(盛土層中に埋設する水路用ボックスカルバートの底面・側方の土質含む)の液状化対策については不明であった。

要するに、現状、地滑り対策(法面の安定性)は考えられているが、液状化対策(地表面および地下構造物の安全性)は不明だということだ。これでは能登の地震で液状化した公共構造物と同じとなりかねない。

盛土全体の崩壊リスクが低くても地表面自体が液状化したらいざという時活用できない。地中の水路も同様である。一般に液状化リスクの高い砂質土を締め固めた盛土でと国が提案資料で仮定値として示していることから、実際の土質と締め固め度を含めてどの程度の液状化対策が責任を持って取られるのか、国と市のどちらがその責任を持つのか、注視していきたい。


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