「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

第23回全国市民オンブズマン香川大会報告その2

2016-10-02 21:36:00 | 近況活動報告
今日も政務活動費の続きです。

まずはじめに、「政務活動費」そのものについて、振り返ってみましょう。
実は「政務活動費」というのは2012年の地方自治法改正によって「政務調査費」から衣替えした経費です。
これが単なる名称変更でないことは、過去のブログ記事「第20回全国市民オンブズマン京都大会報告その2」をご覧ください。
無関心が生んだ悲劇とも言える法の改悪でした。
今は、住民訴訟で訴えられる首長の責任を逃れさせようとの法改正が進められています。
無関心によって、歴史は何度も繰り返されるのです。
大会分科会の中でのある先生の「誰かがなんとかしてくれるというのではダメ。おかしいと思ったら自分でなんとかしないと。」との言葉が印象に残りました。そのとおりなのです。
それこそが社会人としての責任感です。

政務活動費の不正使用をしてきた議員んが悪いのは当然です。
でも、それを許してきた責任は我々にないのでしょうか。

以下は、富山市における政務活動費の不正の手口を整理したものです。
会社印鑑の作成まで行くと、数字書き足しと違って一見すると本物でしかありません。
見分けようとすれば、本物の社印と照合するか、会社に裏をとる取材が必要になります。
白紙領収書については、発行した者と口裏を合わせていたら、現に取引があったかを確認しなくてはなりませんから、容易なことではありません。
そういう意味でも領収書のWeb公開は多くの目に触れることにより内部通報等のきっかけにもなり有効なのです。
何よりも、積極的に公開されるとわかっていたら、不正使用との動機も起きにくくなるでしょう。
我々一人一人が社会人として、市民として、その責任感を持って実際に調査するというのは現実的ではありませんが、こういう情報公開化へ制度・仕組みを変える働きかけをすることでも十分その責任は果たせるのです。
ぜひ、みんさんのこえを政治や行政に届けましょう。


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