静岡空港利用者数(搭乗者数)の推移
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の11月目となる4月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の11月目を迎えた静岡空港であるが、税金の投入継続によっても依然として伸びのトレンドには乗れず、いわゆる税金垂れ流しでの存続維持状態となっている。
この4月実績から個別路線の状況を見るに、
国内線は、札幌、福岡の2路線は震災後からの回復が見られるものの震災前の水準にまでの回復は未だ達していない。
鹿児島便にあっては、昨年実績こそ上回ったものの、震災前どころか震災直後の23年4月にさえ及ばない利用者数である。
一方でANAの沖縄便は経年で見ても順調な伸びを見せ、今年は機材の大型化もあって搭乗率こそ低下したものの、利用者数としては4月実績として過去最高となった。
国際線は、
台北線が利用者数にして対前年同月比168.5%、搭乗率も12.3ャCントアップと、名実ともに順調な伸びを見せた反面、上海線は逆に利用者数にして対前年同月比49.9%、搭乗率も18.1ャCントダウンの29.7%となるなど4月としてはいずれも過去最低を記録し、まさに中国航空会社が空気を運んで県民の税金ぼったくり状態の路線となっている。
ソウル線にあっても、利用者数にして対前年同月比87.4%、搭乗率も10.8ャCントダウンの48.3%と振るわず、未だ震災前の56.4%に留まっており、今月からのダイヤ改正の効果が不発に終われば状況は深刻である。
次に先日発表されたゴールデンウィークの空港利用状況と県内の観光入込状況から見るに、
期間中の空港利用者数は1日当たり(行きを1人帰りを1人と数えて)1,353人であり、昨年度より143人増えている。
これは来訪者(片道)にして見れば70人程度である。しかも搭乗率は国内線67.6%、国際線46.4%と余裕があった。
一方、ゴールデンウィーク期間中の主要観光施設の利用者数は1日当たりで昨年比7,190人増え、主要イベントの来客数は1日当たりで昨年比2万2千8百人増えている。
観光入込客数の増加については富士山世界遺産報道の効果とも言われているものであるが、静岡空港がもし利用者倍増となってもこれだけの観光入込客数の増加には遠く及ばないこと、また仮に空港利用者がまるまる施設利用者であったとしてこれらが全て減じられてもより多くの増が維持され影響力は軽微であること、をこの現実が物語っており、空港開港前にも言われていたことであるが、まずは県内の魅力を高めて集客力をつけることが先決なのであって、そこに限られた資金を投入することの方が県内経済への貢献度が高いことを再確認すべきである。
その上で、最小の経費で最大の効果をという地方自治法に規定の行政運営に立ち返るならば、観光関連予算の多くを効果の薄い空港に過度に集中投入する税金の使い方は見直されてしかるべきである。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年4月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.4/H24.4):搭乗率[H25.4;H24.4]
札幌線:116.7%(5,492人/4,705人):[42.4%;47.7%]
福岡線:122.6%(8,206人/6,693人):[61.9%;74.6%]
沖縄線:119.9%(6,929人/5,781人):[65.7%;79.7%]
鹿児島線:113.8%(1,645人/1,446人):[83.2%;79.3%]
国内定期便計:119.6%(22,272人/18,625人):[57.5%;66.7%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/139人):[-%;92.7%]
国内線計:118.7%(22,272人/18,764人):[57.5%;66.8%]
ソウル線:87.4%(9,428人/10,785人):[48.3%;59.1%]
上海線:49.9%(1,085人/2,174人):[29.7%;47.8%]
台北線:168.5%(4,154人/2,465人):[67.6%;65.0%]
国際線定期便計:95.1%(14,667人/15,424人):[51.4%;58.0%]
国際線チャーター便計:0.0%(0人/1,733人):[-%;79.2%]
国際線計:85.5%(14,667人/17,157人):[51.4%;59.6%]
全路線計:102.8%(36,939人/35,921人):[54.9%;63.2%)]
(注)開港初年については月ごとの発表のなかった上海便各月推計データを加味した上で4か年を比較したグラフです。
以下、開港4年目の11月目となる4月実績に基づき傾向を概観する。
<傾向等>
開港から4年目の11月目を迎えた静岡空港であるが、税金の投入継続によっても依然として伸びのトレンドには乗れず、いわゆる税金垂れ流しでの存続維持状態となっている。
この4月実績から個別路線の状況を見るに、
国内線は、札幌、福岡の2路線は震災後からの回復が見られるものの震災前の水準にまでの回復は未だ達していない。
鹿児島便にあっては、昨年実績こそ上回ったものの、震災前どころか震災直後の23年4月にさえ及ばない利用者数である。
一方でANAの沖縄便は経年で見ても順調な伸びを見せ、今年は機材の大型化もあって搭乗率こそ低下したものの、利用者数としては4月実績として過去最高となった。
国際線は、
台北線が利用者数にして対前年同月比168.5%、搭乗率も12.3ャCントアップと、名実ともに順調な伸びを見せた反面、上海線は逆に利用者数にして対前年同月比49.9%、搭乗率も18.1ャCントダウンの29.7%となるなど4月としてはいずれも過去最低を記録し、まさに中国航空会社が空気を運んで県民の税金ぼったくり状態の路線となっている。
ソウル線にあっても、利用者数にして対前年同月比87.4%、搭乗率も10.8ャCントダウンの48.3%と振るわず、未だ震災前の56.4%に留まっており、今月からのダイヤ改正の効果が不発に終われば状況は深刻である。
次に先日発表されたゴールデンウィークの空港利用状況と県内の観光入込状況から見るに、
期間中の空港利用者数は1日当たり(行きを1人帰りを1人と数えて)1,353人であり、昨年度より143人増えている。
これは来訪者(片道)にして見れば70人程度である。しかも搭乗率は国内線67.6%、国際線46.4%と余裕があった。
一方、ゴールデンウィーク期間中の主要観光施設の利用者数は1日当たりで昨年比7,190人増え、主要イベントの来客数は1日当たりで昨年比2万2千8百人増えている。
観光入込客数の増加については富士山世界遺産報道の効果とも言われているものであるが、静岡空港がもし利用者倍増となってもこれだけの観光入込客数の増加には遠く及ばないこと、また仮に空港利用者がまるまる施設利用者であったとしてこれらが全て減じられてもより多くの増が維持され影響力は軽微であること、をこの現実が物語っており、空港開港前にも言われていたことであるが、まずは県内の魅力を高めて集客力をつけることが先決なのであって、そこに限られた資金を投入することの方が県内経済への貢献度が高いことを再確認すべきである。
その上で、最小の経費で最大の効果をという地方自治法に規定の行政運営に立ち返るならば、観光関連予算の多くを効果の薄い空港に過度に集中投入する税金の使い方は見直されてしかるべきである。
では、以下に今月の実績を記す。
<平成25年4月の実績:対前年同月比>
路線:搭乗者数対前年同月比(H25.4/H24.4):搭乗率[H25.4;H24.4]
札幌線:116.7%(5,492人/4,705人):[42.4%;47.7%]
福岡線:122.6%(8,206人/6,693人):[61.9%;74.6%]
沖縄線:119.9%(6,929人/5,781人):[65.7%;79.7%]
鹿児島線:113.8%(1,645人/1,446人):[83.2%;79.3%]
国内定期便計:119.6%(22,272人/18,625人):[57.5%;66.7%]
国内線チャーター便計:0.0%(0人/139人):[-%;92.7%]
国内線計:118.7%(22,272人/18,764人):[57.5%;66.8%]
ソウル線:87.4%(9,428人/10,785人):[48.3%;59.1%]
上海線:49.9%(1,085人/2,174人):[29.7%;47.8%]
台北線:168.5%(4,154人/2,465人):[67.6%;65.0%]
国際線定期便計:95.1%(14,667人/15,424人):[51.4%;58.0%]
国際線チャーター便計:0.0%(0人/1,733人):[-%;79.2%]
国際線計:85.5%(14,667人/17,157人):[51.4%;59.6%]
全路線計:102.8%(36,939人/35,921人):[54.9%;63.2%)]