[ジュネーブ 10日 ロイター]
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は10日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルへの攻撃を始めて以来、ガザで100人を超える国連職員が死亡したと発表した。
1カ月超の短期間で国連職員が犠牲となった人数としては過去最悪となった。 人口密集地のガザでのハマスに対するイスラエルの空爆と地上侵攻が続く中、UNRWAはロイターに対して職員はパンを買うために行列に並んでいる際に死亡したり、自宅で家族と共に命を落としたりしたと説明した。
フィリップ・ラッツァリーニ氏は短文投稿サイト「X」(旧ツイッター)で「打ちのめされている。1カ月で100人超のUNRWA職員の死亡が確認された。親や教師、看護師、医師、支援スタッフだ。UNRWAが悼み、パレスチナ人が悼み、イスラエル人が悼んでいる」と投稿した。UNRWAはその後、101人の職員を悼んでいると明らかにした。
UNRWAのジュリエット・トーマ広報官は「彼らはガザの人々に起きていることを表している。彼らはたまたま国連のために働いていた」として、「彼らもガザ地区の他のどの市民も(中略)決して殺されてはならなかった」と語った。 UNRWAは世界の国連職員が13日に1分間の黙とうを捧げ、各国の国旗を半旗にすると表明した。