思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

桜田義孝五輪大臣(今度、初入閣)が我孫子の一市民に放った言葉 「おい、お前、国に逆らう気なのか!」

2018-10-03 | 社会批評

  以前のBLOGより一部を抜粋して載せます。わたしの選挙区の桜田義孝議員(今回はじめて入閣)のすさまじい発言があります。

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「ポツダム宣言」受諾による敗戦までの明治憲法(大日本帝国憲法)では、主権は天皇にありましたが、現憲法では、主権者(国家権力の源泉)は、わたしやあなた=市民・国民にあるのです。小学校の教科書に記載されている通りです。

 主権者を天皇から国民へ変える大転回(GHQは、天皇主権は変えないとする日本政府と保守二大政党の憲法改正案を認めず、高野岩三郎・鈴木安蔵ら民間人七名による憲法案=主権は国民にあり、天皇は儀礼を司るのみ、を参考にして憲法案を作った)をはたしてから70年以上経ちますが、いまだに、政府や官邸の意思を、国の意思だと言う!!??もう、これは、低脳か詐欺のどちらでしかありません。「上官の命令は天皇(=国家)の命令である」という戦前思想が今もなお続いているかのようです。

 きちんと言葉を使わないで、政府・官邸の意思や官僚組織の都合のことを「国」と呼んだのでは、政府批判も官僚批判もできなくなります。
「おい、お前、【国】に逆らう気かなのか!」(これは、自民党の桜田衆議院議員が、我孫子の一市民にみなの前で言った言葉(要約)です)。

 国という言葉には、大きく3つの意味があります。わざとごちゃ混ぜにして、政府の方針への批判をしにくくする詐術はもういい加減にやめなければいけません。
 国の主人公は、わたしでありあなたです。国は、わたしとあなたの意思とお金を出し合ってつくるものです(それが「社会契約」の意味本質)。わたしとあなた=公共の意思とは別に国家権力があるというのならば、その権力は正当性を持ちません。

 それにしても、ある特定の考え方や政策を、「国」の方針だと言い、まるで、国という生物あるいは物体が存在するかのように錯覚させるというのは、恐るべき詐術というほかありません。


武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員)

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言い放たれた本人の古林治さんが、FBに詳しく書き込んでくれましたので、以下にコピーします。
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Osamu Furubayashi 昔、私が一市議の後援会会長を引き受けていたころの話。
衆議院選挙の折、みなが誰に入れたらいいかわからないというので、候補者をミニ集会に(別々に)招いて直接話を聞くことに。
桜田氏も自民党候補者として参加。
桜田候補は一通り自分の主張を語り続け、当時、自民党政権が実現した少年法改正(罰則強化)を自慢したのでした。
私が桜田氏の本音を引き出そうと発言しました。

「桜田さん、少年法改正が必要なら変えるのは結構ですが、子供たちが荒れるのは少年法に問題があるからではなくて大人社会の方に問題があるからです。そのことに留意する必要があるのではないですか?」

桜田氏はその瞬間、顔を真っ赤にして激高し、大声でしゃべりはじめました。
「・・・これまで国家を批判する輩がこの国をダメにしてきたんだ。
日教組がありもしないことを教えて国をダメにしてきたんだ。
あんたみたいなサヨク的人間がこの国をダメにしてきたんだ。
従軍慰安婦だとかありもしないことを言い続けてこの国の誇りを踏みにじってきたんだ。
私なんか・・・・」

これはまずいと思ったのか、横にいた隣の選挙区の自民候補者(松戸の渡辺ひろみち氏だったかな?)が止めに入ってもやめず、集会参加者たち(自民党支持者もいた)はみな、ドン引き状態。
こんなアブナイ国粋主義者とは誰も思っていなかったのです。

ミニ集会終了後、「失敗だった。やったな。」とか言われましたが、後の祭り。
「本音を語ってくれてありがとうございました。」と返事。
もっとも、私はどの候補者に対してもニュートラルに本音を聞き出そうとしただけです。
この時、桜田氏は落選、でも確か比例で当選したのでした。

まさか、こんな人間が閣僚とは!

五輪相になって、ナショナリズムを煽り立て国粋主義へと一気に舵を切ろうって魂胆?
やれやれ、いい加減にしろって!

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「これまで国家を批判する輩がこの国をダメにしてきたんだ。」という発言に現れる思想は、民主政の原理に反しますから、大臣や国会議員の資格がありません。
辞めてもらうほかありません。
国家(state)を批判することは、主権者の権利どころか義務でさえある、というのが、民主政(デモクラシー)の原理ですから、それを否定する人は議員としての最低限の資格もありません。

桜田議員へ。
このblogに対するご批判があれば、コメント欄にお書きください。そのまま原文をお載せしますので。



武田康弘

コメント (9)
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