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本末転倒もはなはだしい・・

2010-08-06 05:50:32 | 組織マネジメント改革の実践
おかしな会社に遭遇しました。

とても厳しいルールや規則、社内基準があります。
でも、その基準通りに行うと、とても面倒で複雑で、やっかいです。

それでも新人の頃は、何も分かりませんから、その通りに行っていますが、
だんだんと仕事に精通してくると、あちこちで、ルールや基準からの逸脱が始まります。

やはりこの会社も今は、効率化重視の風潮です。

ルールや基準通りに行うヤツは、要領の悪いヤツ、融通のきかないヤツ・・と、
社内で疎んじられます。

結果重視ですから、ルールや基準から逸脱しても、
良い結果が出れば社内の評価は抜群です。

しかし、仕事ですから、ミスもあれば、失敗もあります。
いつも順風満帆とは限りません。

そこは厳しい会社ですから、徹底的にその原因を調査します。

調査の結果、その原因は、
社内基準からの逸脱にあり、早急にルール・規則を順守せよ・・との通達が出ます。

仕方がないから、しばらく、皆は、その基準に従って仕事を黙々とこなします。
そして、そのうちに、また要領のいい、融通のきく、基準からの逸脱状態に逆戻り。

何かおかしいと想いませんか。

ルールや基準は守るのが当然でしょう。
効率化の妨げになる社内基準なら、それを改訂すべきでしょう。

それをそのままにしておいて、“要領がいい、融通がきく”とは本末転倒もはなはだしい。

ルールや基準は厳格に定めなければなりませんが、常に、一定とは限らない。
状況に合わなくなってきたなら、そのレベルを上げて、改訂すべきではないでしょうか。

あるメーカーの課長会議で話しました。