管理や仕事の進め方の基準といわれる、マネジメントサイクルというものがあります。
そのうちの一つが、PDCAサイクルで、
計画、実行、評価、改善のサイクルをきちんと回すことで、成果や業績を上げようというものです。
これは既に、皆さんは十分に御存知ですね。
しかし、これをマネジャーが計画して、メンバーに実行させ、
マネジャーがそれを評価して、不足や逸脱があれば尻を叩いて改善させるなどと捉えていると、
一時的には業績は上がっても、半年や一年もすれば、それは下降し始めるでしょうね。
過っては人は命令で動きましたが、今は命令されるとやる気を失いがちです。
命令された通りにやったら、
自分の力ではとても達成できない高い成果が生み出されると実感できているうちは、
命令も効果があるかも知れません。
しかし今日のように正解が見えない時代は、
多くの場合、
命令通りやってもうまくいかない場合が多いので、ますますやる気を失わせてしまいます。
従って、PDCAサイクルは、
メンバーが主体的に回す必要があり、それを支援するのがマネジャーの役割となります。
さてそこで、メンバーの主体性を引き出すとなると、
以前から、コーチングが多くの企業でおこなわれていますね。
しかし実態は、コーチングの名を借りた質問攻めや意見の強要、形式的な傾聴で、
結局のところ、尻たたきになってしまい、逆効果のケースも多いようです。
皆さんのところはいかがでしょうか。
コーチングは成果向上のために行うものですから、
導入しても成果が出ないようなら、やり方が間違っているのです。
それでもやめないのは、手法重視の悪しきマネジメントの伝説かも知れませんね。
マネジャー研修「メンバーの主体性を引き出すには」でのヒトコマです。
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