仕事に対して志の高いメンバーを育てるためには、
どのようにマネジメントをしていったらいいのでしょうか。
“3人のレンガ積み職人”の逸話があります。
「あなたは一体、何の仕事をしているのですか?」
通りすがりの旅人が作業をしているレンガ積み職人に尋ねました。
その職人は目も合わさずに無表情で、
「見ての通り! レンガを積んでいるのさ・・」と答えました。
旅人がしばらく歩いていると、またレンガを積んでいる職人に会いました。
同じ質問をすると、その職人は当たり前だといった様子で、
「塀を作ってるのに決まっているじゃないか・・」と答えました。
旅人がさらに進んでいくと、3人目のレンガ職人に会いました。
同じ質問をすると、3人目の職人は目を輝かせながら、誇らしげに答えました。
「私はね、この村一番の立派な寺院を建てているんだ!みんなに喜ばれるためにね・・」
この逸話は、仕事の意味を理解しないまま仕事をしている職人と、
自分の仕事の意味を見出して仕事をしている職人の違いを対比したものです。
3人目の職人はきっと「いい仕事」をするでしょうし、立派な職人へと成長していくでしょうね。
ところで、もしあなたが、この寺院の建設を任されている親方だったら、
この職人たちをどのようにマネジメントしていくでしょうか。
メンバー全員ガ3人目の職人のような者ばかりなら何も問題はないのですが、
現実はそう甘くはありません。
そこで重要になってくるのが、
あなた自身が心底、仕事の“ミッション”や“ビジョン”を実現したいと思っているかどうかです。
そのうえでミッションやビジョンを職人と共有することができれば、
職人は仕事の意味を見出し、誇りを感じながら活き活きと仕事に取り組むはずです。
だからあなたが志の高いメンバーを育てようと願うのなら、
まずはあなた自身が志の高い人であるかどうかが重要な要件なのです。
つまりあなた自身が心底からミッションやビジョンを実現したいと思い、
それをメンバーと共有することが、仕事に対して志の高いメンバーを育てる鍵になります。