Maintenance SHIOHOUSE

■SHIOブログ■
「店主の独断と偏見でつづる個人的な日誌」

車検車両10月1~2週目

2020-11-01 06:41:00 | ノンジャンル
先月1週目の車検車両の続き

キャブレターの同調調整をしようとするとタペットキャップは社外品(リード工業だったけか?)

高さがあるのでアダプターが付かない(キジマ製は大丈夫)
両サイドのみ純正キャップに交換して対応


ポイントカバーも同様で高さがありエンジンガードに当たり外れない

エンジンガードのボルトを緩めて着脱

プラグの点検清掃で外してみるとギャップが狭いな

ウオタニSPⅡが付いているので交換時はギャップ調整が必要
火花が強くなるため1.1~1.3mmに広げる必要がある。

そんな時に使うのがこのツール
表がインチ目盛り

裏がミリ目盛り

丸穴の部分で広げて(テーパーになってるので引っ掛けて広げる)
縁を隙間に入れ測定(インチでの計測がメインのためミリの場合はプラグがこの向きなのでちょっと分かり辛いかな)


左が市販時のギャップ、右が広げたもの


マスターシリンダーのダイヤフラムが伸びているので交換


作業も終わり車検を通したが
試乗してて気になっていたのがふけが悪いというか発進時の加速感が悪いような気がする
自家用車や他の預かり車両と比較しても同様

エアスクリューの調整
ウオタニのイグナイターをテスト品に交換
なんなら点火系を純正仕様に交換

キャブレターをテスト品(CB350F)に交換
若干良いかなと現車のキャブのスロージェットを1番手下げてみる=変わらない
とどつぼにはまりいまだ預かりっぱなし

予定していた週に終わらなかった車両は
翌週以降は予定車両が終わってから手を付けることになる
そうしないと予約通り入ってきた車両がどんどんずれ込み収拾つかなくなるから

10月2週目の車両は代車が必要になる
神奈川のお客様なので頻繁にエンストしては迷惑が掛かる
代車の不具合詳細ページ
前期のタイプ用の社外CDIとメインハーネス(中古)は用意してあるので
交換作業

これが現車の後期型のCDI(一体型)

前期型用の社外CDI(単独)

おのずとワイヤーハーネスの交換も必要

無論、配線図を見ながら他に違いが無いかを確認

数か所違いがあり加工してから車体に組み付け
前期、後期でCDIとレギュレートレクチファイヤーの位置が入れ替わっている
共に専用ステーが必要(メーカー廃盤)
手に入るまでタイラップで仮止め


なんとか間に合いました。

さて、お預かりした10月2週目車両


ドライブチェーン、Oリングが飛び出ています


フルード漏れか

ホーニングで対処

屋外でバイクカバー保管なので錆が出ますねぇ

前回の車検時にヨシムラで塗ってもらい、その後自分でも塗ったがまたこの通り

スポークも


お約束の状態ですね


完成して引き取りに来たお客様に代車はどうだったか聞くと
往復症状は出ず、間違いなくCDIの不良だったようです。