お客様からのメール

復活したと思ったふくちゃんは
数日でまた食べなくなってしまった。
ここのところちょいちょい動物病院へ通っている
今は皮下点滴でなんとかもたせているが
体重もどんどん減ってきている
ヨンフォアミーティングまでに元気になればよいのだが



先日、作業を行ったお客様からメールをいただいた

「塩畑様
XXXXです、お世話になっております。
先日は遅くまでご対応いただきありがとうございました。

次に手をつけるべきはキャブレターとお話しいただき、予算的に9万円あれば、と伺いました。
こちら、11月の作業予約をお願いしたいと思います。(本日、明日と休日出勤で稼いできます！)
キャブレターについてはCRやFCRどうせなら入れちゃえば？とこの前シオハウスでご一緒した方に聞きましたが、エンジンがノーマルなのでキャブもノーマルのほうがよいのですか？
また、CRやFCRは値段も高いですよね…？

～中略～

長くなってしまいましたが、また色々相談に乗っていただきたいと思いますので、時間を見つけて遊びに伺わせていただきたいと思っております。
よろしくお願いします。」

先日の作業ですこぶる良くなりキャブもやりたくなってしまったのでしょう。

しかし、ノーマルキャブが調子悪いからレーシングキャブにしちゃえば？などという
安易なことを言う人が当店に集っていたとは.....
ブログの読者でないことは間違いない
自分が居合わせれば
「えぇ～何言っちゃってるの！！」と云うでしょうね

この勘違いをしている人が結構多い
ノーマルキャブの感覚で乗れるものではない
ケーヒンのCR-SやFCRの場合は必ずセッティングというものが必要になり
最低でも季節ごとにジェットをいじる必要がある
中にはレーシングキャブが付いているということで満足して完調でないまま乗っている人もいる
ノーマルの排気量ではセッティングはシビアで最低でもボアアップして排気量を上げたほうが楽にはなる
ケーヒンの場合はポン付けで走れるわけではないので最初にシャシダイ（ダイノマシン等）を持っているお店できちっとセッティングを出すことを推奨する
そこからの補正であれば比較的とっつきやすい
また、フェンネル仕様となり純正エアクリーナーは使えない
男らしく直キャブで乗れば埃などを吸い込むのでエンジンの寿命に影響する
ラムエアーというスポンジのフィルターがあるが定期的に洗浄して専用オイルを塗布するというメンテナンスを要求される
また、吹き返しなどでガソリンが染みたスポンジに点火系のトラブルでバックファイヤーで火がついて燃えてしまうことがある
これまで数件燃えた話を聞いている、全焼したお客様もいた
この辺まできちっと説明して薦めるべきである。

ただし、ヨシムラのTMR-MJNだけは違った
ノーマル排気量で普通に走れて（ミクニ特有のドンつき気味ではあるが）
純正エアクリーナーが使える仕様もある
レーシングキャブである以上セッティングは必要になる場合があるが
出荷時におおよその車種ごとのセッティングで販売される
またメインジェット、スロージェットが上下の２セット付いてくる
（これは助かる）
ネックなのは価格
先日、ミクニでTMRの値上げがありそのあおりで発表時よりもさらに高額になってしまった。
￥３３１，０００（税抜き）※エアクリーナー仕様

ノーマルキャブでもきちんとO/Hすれば調子が良くなるもの
（一部ダメキャブを除く）
結構多いのが市販のリペアキットでO/H
唯一磨耗するジェットのジェットニードル（針）とニードルジェット（筒）を換えていない場合が多い
このジェットニードルセットが１台分で１万円オーバーするので
販売車両などであまりコストを掛けられない場合にスルーされることが多い
キャブを分離せずフューエルジョイントのOリングを換えていないものすらある
当店でもキャブレターのO/Hセットを出しているが
本来ジェットニードルセットが含まれる標準セットしか販売はしたくないが
世間では内容は度外視で金額しか見ない人があまりにも多い
なもんでジェットニードルセットを含まない簡易セットを用意している
いつも思うのがこれだけを注文している人がちゃんと調子が出ているのだろうか？
「こんなもんかな？」と妥協しているのではないだろうか？

現在、キャブレターO/Hは単体持込のものを１台預かっているのがあり手が空くまでの作業待ち
預かるときに時間のお約束はできませんよと言ってはあり、お客様も「年内にできれば」なんて話をされていたのでお預かりした。
これもそろそろ始められると思うので
終わり次第、メール問い合わせのお客様のも代替キャブに換えて作業できればと考えている。